Project/Area Number |
22K13788
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
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Research Institution | Gifu National College of Technology |
Principal Investigator |
川端 光昭 岐阜工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (40795176)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 公共交通 / 交通まちづくり / ESD / コロナ禍の経験 / 地域課題解決型授業 / 授業設計 / 交通まちづり / COVID-19 / アンケート調査 / 授業実践 |
Outline of Research at the Start |
高等学校学習指導要領改定によって新設された「地理総合」は、持続可能な都市開発のための教育(ESD)が重要な学習テーマとなっている。他方、コロナ禍で生じる社会的問題を取り入れた授業教材の設計は、ESDが重視する能力・態度の向上に寄与すると考える。 本研究では、コロナ禍を題材とした学年別の長期授業カリキュラムを設計・実践する。この実践の成果を用いて「防災と持続可能な社会の構築」に関わる資質を涵養する観点から学習効果を検証し、コロナ禍を題材とすることの有効性を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,コロナ禍を題材とした授業プログラムを設計・実践することで「防災と持続可能な社会の構築」に関わる資質の涵養に関わる効果を検証し学術的知見を得ることにある.コロナ禍を取り扱った他の研究蓄積も増えていることを踏まえ,研究で取り扱うテーマを拡張しながら授業実践に向けたデータ収集を進めた.具体的には次に示す2点に取り組んだ. (1)「公共交通が多様な行政部門に果たす役割」を題材とした授業設計向けた調査と分析:公共交通のクロスセクター効果に着目して調査を実施し,身近な交通モードであるコミュニティ交通(いわゆるコミュニテイバスやデマンド交通)の多面的価値の認識について調査を実施した.その結果,自家用車やバス交通に対する態度にもとづき類型化を試みた結果,4つのグループに分類できた.この知見は学生を対象としたものではないものの交通需要マネジメントにおけるターゲット層の特定において重要であり実務的観点からも意義があると考える.このことから現在,査読付論文への投稿準備中である.一方で,これらの類型化の結果を踏まえた授業教材を作成しており,2024年度中に授業実践に取り組む予定である. (2)リニア新幹線に関するアンケート調査:2022年度から上記(1)とは別の授業テーマとして大規模公共プロジェクトであるリニア新幹線を扱っている.2023年度は,岐阜県駅を拠点とした観光交通における県北地域へのアクセス性向上に関わるWEBアンケート調査を実施した.この調査結果は授業教材作成の基礎資料として活用予定であり,現在,調査結果の分析を進めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画から調査対象および扱うテーマの変更・追加をしており,授業実践は予定よりも遅れている.一方で,専門科目の学習進度に応じた学年別授業教材作成のためのデータ収集は当初予定よりも質・量ともに充実している.このことから,研究全体として概ね順調に進捗していると考える.
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Strategy for Future Research Activity |
授業教材を作成し,本年度後半に授業実践に取り組む予定である.また,教科教育学を専門とする大学教員と連携しESDの観点等から実践成果についてレビューを受け授業教材の改善に取り組む.一方で,過年度のWEB調査等の成果についてはテーマごとに有用なデータを得ていることから追加的な分析を進めながら査読論文としての成果発信に努める.
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