6次元シンプレクティック多様体とその部分多様体の研究
Project/Area Number |
22K13913
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 11020:Geometry-related
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大場 貴裕 大阪大学, 大学院理学研究科, 准教授 (50814464)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
|
Keywords | シンプレクティック多様体 / 接触多様体 / 部分多様体 |
Outline of Research at the Start |
シンプレクティック多様体のトポロジーは,4次元の場合に深く研究されてきた.4次元で分類や構成的研究が進んだいま,高次元化が次の課題となる.しかし,4次元に対する既存の手法の高次元化は容易でなく,その方法を究明する必要がある. 本研究では,高次元の中で最も低い6次元の場合に焦点を当て,シンプレクティック多様体の分類,構成的研究の手法を開拓することである.より具体的には,4次元部分多様体を含む6次元シンプレクティック多様体の分類,ホモロガスな4次元シンプレクティック部分多様体の研究,6次元シンプレクティック多様体の改変操作とファイバー構造の関係解明を行う.
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,高次元の中で最も低い6次元の場合に焦点を当て,シンプレクティック多様体の分類,構成的研究の手法を開拓することである.より具体的には,以下の3つである:(目的1) 4次元部分多様体を含む6次元シンプレクティック多様体の分類;(目的2) ホモロガスな4次元シンプレクティック部分多様体の研究;(目的3) 6次元シンプレクティック多様体の改変操作とファイバー構造の関係解明. 今年度は(目的1)の研究に重点をおき,(目的2)の研究も並行して進めることを計画していた.しかし,(目的2)の研究で予想以上の進展があったことから,こちらの研究に重点を置くことにした. (目的1)の研究については,現在Myeonggi Kwon氏(Sunchon University)と研究を進めている.当初の計画からは少し変更し,接触多様体のStein充填の視点から研究を進めている. (目的2)の研究では,6次元シンプレクティック多様体の中の,ホモロガスなシンプレクティック4次元部分多様体のトポロジーについての研究を計画していた.4次元シンプレクティック多様体のファイバー構造を用いて,ホモロガスであるがホモトピー型が相異なる4次元部分多様体の無限族を構成した.計画段階では,ホモロガスであれば,ホモトピー型が同じものになるであろうと予想していた.しかしそれよりも部分多様体のトポロジーの制約はかなり緩いことが明らかになった.一方,3次元複素射影空間の中の4次元シンプレクティック多様体については,次数が低い場合は,互いに微分同相になることも示した. なお,この研究結果は論文にまとめ,プレプリントを公開した.また,この結果に関する講演も行なった.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
研究計画の変更はあったものの,(目的2)の研究に関して結果を得て,論文が完成できたため.
|
Strategy for Future Research Activity |
(目的1)に関しては当初の計画から変更があった.現在はStein充填の視点から取り組んでおり,進展がある.そのため,引き続きこの視点から研究を進める.また,(目的3)の研究に関しては,まずは当初の計画通りに進める予定である.
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)