Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
埋立地に浸透した雨水は浸出水となり、浸出水処理場で処理された後に放流される。本研究では処理場の活性汚泥に生息する好塩性の細菌群を用い、化粧品等の有効成分となるエクトインの生成を目的とする。埋立地から放散される温室効果ガスであるメタンと、浸出水中に高濃度に含まれ処理が必要なアンモニアを細菌群の餌として有効利用し、10万円/kg以上と高価なエクトインの安価な製造を検討する。細菌群を用いることで、雑菌混入を防ぐための餌や設備の滅菌が不要となり、費用削減が期待できる。異なる培養方法による生産性の違いを把握することで、浸出水処理場でのエクトイン製造に向けた基礎的知見を獲得することを目的としている。