Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
ゲノム編集は、二本鎖DNAの切断反応を伴う不可逆な反応であり、編集したDNAの機能を恒久的に変えてしまう。そのため、生体高分子が時空間的に複雑に関与する生命現象を理解し、制御する目的には向かない。一方で、RNAは可逆的であり、タンパク質の設計図としての役割だけでなく、RNA自身が、特定の細胞や組織の中で、時々刻々と発現を変化させていることで、遺伝性疾患の原因や細胞機能といった生命現象に深く関与しているので、RNAの機能を時空間特異的かつ反復的に制御する技術開発が必要である。本研究では、RNA標的型CRISPR-CasシステムであるCas13タンパク質の働きを光で操作する技術の開発を行う。