Project/Area Number |
22K14984
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 42010:Animal production science-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
岡本 麻子 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 特任助教 (40848438)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 免疫寛容 / Lipocalin2 / 子宮 / 着床 |
Outline of Research at the Start |
子宮は病原菌を排除すると同時に、半異物である胚を受容し妊娠を成立させる、免疫寛容能を有する。免疫寛容状態の子宮ではサイトカイン刺激を受けたナイーブT細胞がTh2等に分化し、胚を受容するが、その詳細なメカニズムは不明である。本研究では子宮にて発現するLipocalin2(LCN2)に着目し、子宮におけるLCN2の発現制御メカニズム、およびLCN2がサイトカイン発現およびTh細胞の分化に与える影響を検討する。これによりLCN2が免疫寛容のON/OFFに果たす役割を解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
子宮は免疫反応により病原菌を排除する一方、雌にとって半異物である胚を受容し妊娠を両立させる、免疫寛容能力を有する。子宮の免疫寛容にはサイトカインによるナイーブT細胞(Th0)の分化誘導が重要であることが知られているが、その詳細な分子メカニズムは未だ不明である。申請者らの研究グループは子宮への精子の添加は炎症性サイトカイン発現を誘導する一方、精子と共に病原因子Peptidoglycan(PGN; TLR2リガンド)を添加すると炎症性サイトカイン発現が抑制され、着床を阻害することを報告した。そこで申請者は、病原菌感染した子宮ではToll-like receptor(TLR)依存的に発現する何らかの因子がサイトカイン発現を乱し、Th細胞のバランスを変化させることで、免疫寛容を破綻させると仮説立てた。本研究では着床時期の子宮での発現を見出したLipocalin2(LCN2)に着目し、子宮の免疫寛容の果たす役割を検討した。 初めに、子宮におけるLCN2の発現機序を確認する目的で、マウス子宮と子宮内膜細胞にTLRリガンドおよびTLR下流の阻害剤を投与または添加し、LCN2とその受容体の発現と制御機構を解析した。その結果、子宮内膜上皮細胞においてLipopolysaccharide(LPS; TLR4リガンド)の投与・添加によりLCN2の発現が誘導され、この発現はNF-κBにより制御されることを明らかにした。さらに、LCN2の下流で発現が制御されるサイトカイン・ケモカインを探索した。そこ結果、IL6やTNF等の発現がLCN2により変化することを認め、複数のサイトカインがLCN2により制御されることを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
LCN2の下流で複数のサイトカイン・ケモカインの発現が変化すること明らかにできた。しかしながら、着床期マウスの反応性が安定せずサンプリングに遅れが生じたため、想定よりも少ないサイトカイン・ケモカインの解析に留まったため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、LCN2の下流で発現で複数のサイトカイン・ケモカインが制御されることを認めた。今後、さらに子宮においてLCN2によりTh細胞のバランスの制御に関するサイトカイン・ケモカインを絞り込み、LCN2がTh0の分化と着床に与える影響を検討する。
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