Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
骨粗鬆症は骨密度の減少と骨の脆弱性の増加により骨折の危険性が増大する疾患である。骨粗鬆症は他臓器の疾患に続発することが多く、中でも肝障害は患者の3人に1人以上と特に高い割合で骨粗鬆症を続発する。現代の食習慣の悪化により肝障害とそれに伴う骨粗鬆症の患者数は急増している。しかし肝障害に続発する骨粗鬆症に対し、カルシウムを補充する既存の治療法は効果を示さないことが多い。そこで本研究では新たに、カルシウムと共に骨を形成するリンの再吸収・排泄を制御する線維芽細胞増殖因子23 (FGF23) に着目し、肝障害に続発する骨粗鬆症におけるFGF23の①病態生理機能、②治療標的としての可能性、を明らかにする。