島嶼生態系における生態ネットワークの決定プロセスの解明
Project/Area Number |
22K15188
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 45040:Ecology and environment-related
|
Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
中臺 亮介 国立研究開発法人国立環境研究所, 生物多様性領域, 特別研究員 (90829805)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
|
Keywords | 生態ネットワーク / 植物 / 相互作用 / マクロ生態学 / 島の生物地理学 / 環境勾配 |
Outline of Research at the Start |
群集の多様性や種組成の決定プロセスに影響する要因として、環境・空間の影響が長く研究されてきた。一方で、複数栄養段階を含む群集(生態ネットワーク)については未だ研究例が少ない。近年、気候変動に対する生物群集の応答を理解する必要性に迫られる中で、複数栄養段階を含む生態ネットワークの決定プロセスへの関心が高まっている。 本研究では、生態ネットワークの構造決定プロセスを明らかにすることを目的とする。これにより、地域で生じる気候変動や局所で起きる種の絶滅が、生態ネットワークに与える影響の予測など応用面でも今後の発展も期待できる。
|
Outline of Annual Research Achievements |
群集の多様性や種組成の決定プロセスに影響する要因として、環境・空間の影響が長く研究されてきた。一方で、複数栄養段階を含む群集(生態ネットワーク)については未だ研究例が少ない。近年、気候変動に対する生物群集の応答を理解する必要性に迫られる中で、複数栄養段階を含む生態ネットワークの決定プロセスへの関心が高まっている。 本研究では、生態ネットワークの構造決定プロセスを明らかにすることを目的とする。これにより、地域で生じる気候変動や局所で起きる種の絶滅が、生態ネットワークに与える影響の予測など応用面でも今後の発展も期待できる。 今年度は、主に以下のデータ入力と環境情報の整備を実施した。各生物種の島毎のチェックリストの入手及び相互作用情報の入手を行った。相互作用の情報と一部種のチェックリストについては、文献・書籍(紙ベースの情報)から必要となるデータを抽出、整理し、解析に利用可能な形とすると共に、他の情報と整合性をもてるよう整備した。環境情報については、島毎の面積及び気候に関連した情報の整備を実施した。今後はさらに気候変動などの複数のシナリオを考慮した、将来予測に関わる環境情報の整備を実施することを計画している。 また、生態ネットワークの評価に関わる指標の開発についても、予備的な解析を開始しており、今後データ解析をする中で、生態ネットワークの決定プロセスの考察に重要な新たなツールとなることが期待される。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の実施に関わる文献・書籍の収集を完了したが、収集した文献・書籍の情報をデジタル情報として解析に利用可能な形のデータとする部分で当初予定よりやや遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後はまず文献・書籍の情報の入力を速やかに進め完了させる。データ入力については、近年のOCR及びAI技術の発展が著しいため、より効率的な方法を模索して実施する。また、入力したデータを一つのフレームワークで解析可能な形にするための異なるデータ間の種名の紐付けのための、情報整備も合わせて実施する。解析に必要なデータが準備でき次第、環境情報と相互作用情報を合わせて解析することで、それらの駆動要因に関する解析を実施する予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)