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Carry-over effects via social relationships on wintering grounds in migratory birds

Research Project

Project/Area Number 22K15190
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 45040:Ecology and environment-related
Research InstitutionKitakyushu Museum of Natural History and Human History

Principal Investigator

中原 亨  北九州市立自然史・歴史博物館, 自然史課, 学芸員 (10823221)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Keywords渡り鳥 / キャリーオーバー効果 / 社会関係 / つがい外交尾 / つがい / 遠隔追跡 / 越冬地 / ノスリ
Outline of Research at the Start

ある時期の状態が以降の生活史イベントのパフォーマンスに影響するというキャリーオーバー効果 (COE) は鳥類の社会関係にも起因して生じることが近年わかってきた。しかし、渡り鳥は時期により生息地を大きく変えるため社会関係の長期的把握が難しく、その全貌は未解明である。
本研究では、越冬地において通常は単独性だが、散発的になわばり共有を行う渡り鳥ノスリの雌雄に注目する。越冬後に至るまでの長期的な遠隔追跡・行動観察・遺伝解析によって、なわばり共有する雌雄間の社会関係を探るとともに、その関係に起因するCOEが生じているかを調べる。以上より、渡り鳥の生活史全体を通した社会構造について新たな視点を提供する。

Outline of Annual Research Achievements

ある時期の状態が以降の生活史イベントのパフォーマンスに影響を及ぼすというcarry-over effects (COE) は、近年、鳥類の社会関係にも起因して生じることがわかってきた。本研究では、そうしたCOEが生じうる例として、渡り性猛禽類ノスリで越冬期に見られる雌雄のなわばり共有行動に焦点を当てている。2022年度までの研究において、九州地方ではまるで繁殖期のつがいであるかのように越冬なわばりを共有する雌雄が存在すること、そしてそれらが別々の越夏地へと渡っている(=つがいではなさそうである)ことが明らかになってきたが、これらの個体同士の関係性には未だ謎が多い。
2023年度はまず、2022年度の冬に福岡県内で捕獲し渡り追跡を行った、越冬なわばりを共有するノスリ雌雄の越夏地での行動を直接観察した。山形県へ移動したメスは繁殖なわばりを持ち、営巣しているのを確認した。一方、青森県へ移動したオスは明確ななわばりを持たず、繁殖には参加していない様子であった。また、山形県へ移動したメスの子の父性を確認するため、巣の近傍で巣立ち雛の捕獲と採血を試みたものの、捕獲をすることが出来なかった。GPSロガーによる追跡の継続と直接観察により、この雌雄は秋に再び福岡県へ移動し、2022年度と同じエリアで越冬なわばりを共有していることが確認された。
2023年度には新たに佐賀県で越冬なわばりを共有する2個体の捕獲に成功した。この2個体もまた雌雄であるとみられ、GPSロガーを用いた追跡により、オスと思われる個体は福島県へ、メスと思われる個体は山形県へ移動したことが確認できた。この結果から、この2羽もまた、以前追跡したものと同じくつがいではないことが確認できた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

越冬期中のつがい外交尾と、繁殖地におけるつがい外子の存在の可能性を検討するため、2023年度には繁殖地にて追跡中のメス個体の子の捕獲・採血を試みたが、捕獲がうまくいかなかった。
一方で、越冬なわばりを共有する新たな2個体の捕獲と追跡に成功した。この2個体の追跡は現在も継続中である。
全体を通して、越冬なわばりを共有する個体の捕獲・追跡は少しずつ進みつつあるものの、まだサンプル数が少なく、また、追跡の先の展開に至っていっていないことから、「やや遅れている」とした。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は、2022・2023年度に引き続き、越冬地でなわばりを共有する雌雄の「つがいではない関係性」の可能性の一つとして、「浮気関係」があるかどうかについて調べる。まず、2023年度に佐賀県で捕獲して追跡した個体が到達した越夏地(山形県)に赴き、当該個につがい相手がいるかどうかを確かめる。また、巣にアクセスしてヒナのDNAサンプルを採取し、父性の確認を試みる。
また、引き続き冬季には越冬地でなわばり共有を行う個体を探索し、捕獲を試みる。その際、DNA抽出用のサンプルを採取し、GPSロガーを用いて追跡する。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report

URL: 

Published: 2022-04-19   Modified: 2024-12-25  

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