扁桃体における恐怖記憶の消去と弁別を個別に表象する細胞集団の時空間ダイナミクス
Project/Area Number |
22K15231
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 46030:Function of nervous system-related
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
遠山 卓 東京慈恵会医科大学, 医学部, ポストドクトラルフェロー (20875520)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 扁桃体 / シナプス可塑性 / 情動 / 記憶 / エングラム |
Outline of Research at the Start |
動物の適応行動には、恐怖学習に加え、学習した恐怖記憶を適切に想起することや、それを消去・弁別するなどといった高度な記憶の情報処理が必要である。この一連のプロセスは恐怖記憶の発現に関わる細胞群と抑制に関わる細胞群からなる異なる亜集団が担うと考えられるものの、それぞれの亜集団が同一個体の脳内において恐怖記憶をどのように制御するかは技術的制約からアプローチされていない。そこで本研究では、独自の戦略を用いて異なるイベント中に活動した神経群を同一脳内で個別に可視化・操作することで、恐怖記憶の制御に関わる脳内表象を亜集団レベルで解析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
動物の適応行動には、恐怖学習に加え、学習した恐怖記憶を適切に想起することや、それを消去・弁別するなどといった高度な記憶の情報処理が必要である。この一連のプロセスは恐怖記憶の発現に関わる細胞群と抑制に関わる細胞群からなる異なる亜集団が担うと考えられるものの、それぞれの亜集団が同一個体の脳内において恐怖記憶をどのように制御するかは技術的制約からアプローチされていない。そこで本研究では、独自の戦略を用いて異なるイベント中に活動した神経群を同一脳内で個別に可視化・操作することで、恐怖記憶の制御に関わる脳内表象を亜集団レベルで解析する。本年度は、マウスの恐怖学習、弁別、消去を評価するための行動実験系を確立した。また、扁桃体亜核へのインジェクション座標の検討、および自由行動下でのカルシウムイメージングのための条件検討を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は、マウスの恐怖学習、弁別、消去をそれぞれ個別に評価するための行動実験タスクを確立することができた。またこれと神経活動のカルシウムイメージング記録を組み合わせるための実験系の導入に着手することが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に確立した実験系を用いて、活動履歴に基づく細胞タイプ特異的に神経活動を操作することで、より詳細な情動行動への影響を明らかにする。さらに、我々が独自に開発を進めている各種改変ベクターや新規オプシンを用いることでより詳細なメカニズムの解析を進めていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)