Project/Area Number |
22K15266
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 47020:Pharmaceutical analytical chemistry and physicochemistry-related
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
松下 祥子 日本大学, 理工学部, 助教 (10806079)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | タウリン / 生活習慣病 / 代謝物 / 神経変性疾患 / 糖尿病 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、高濃度タウリン曝露下における神経系細胞や膵臓細胞などの代謝物やタンパク質などを解析し、有害事象発症機序の解明を目指す。 2022年度は解析系の立ち上げおよび各種細胞内分子変動を解析する。 2023年度はトランスポーターや酵素活性等の生化学的な解析を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
タウリンは、神経伝達機能や浸透圧の調整に重要な役割りを担っている含硫アミノ酸様化合物である。水溶性が高く、容易に尿中へ排泄されるため、過剰摂取による有害事象がほとんど報告されていないことから、安全性の高い栄養素として食品や栄養ドリンクなどの機能性飲料に含まれている身近な栄養素の一つである。しかし、近年、高濃度のタウリンを曝露することにより、発生過程の未熟な神経細胞数の減少や形態変化、グリア細胞による軸索形成不全が報告され、タウリン接種時において適正量の摂取を心がける必要性が示唆された。そこで、本研究では高濃度タウリン曝露時における生細胞内分子変化を解析し、安全性の高いタウリンの摂取および生体内変化を簡易に解析可能な手法の確立を目的として研究を進めることとした。 昨年度までは、神経細胞および膵臓β細胞を培養し、高濃度タウリン曝露による形態変化や代謝物解析、タンパク質発現解析を行った。また、低分子代謝物の分布解析手法の1つとしてイメージング質量分析を用いた測定法の開発を行い、新規マトリックス調製条件やその評価を行った。その結果をThe 14th International Symposium on Mass Spectrometry in the Health and Life Sciencesにて発表した。 当該年度は、タウリンの取り込み阻害剤を用いて実験を行った。さらに、昨年度発表した新規マトリックスによる評価結果を新たにまとめ、バイオメディカル分析科学シンポジウムにて発表した。また、異なる神経変性疾患モデル細胞に対して高濃度タウリンを添加し、細胞内のタンパク質発現変化を検出した。これらをまとめて、第96回生化学会および第10回国際タウリン研究会にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度に引き続き、細胞の形態評価および代謝物・タンパク質解析の網羅的解析、さらに、それらの分布解析について、おおよそ順調に進展した。また、タウリンの取り込み阻害剤を用いた細胞内成分の変動も解析できた。 当初の計画では2年間での実施を予定しており、その計画からは若干遅れている。しかし、研究内容は着実に進められており、おおむね順調に進展していると考えている。そのため、引き続き、研究計画に沿って進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、本年度実施できなかった生体内高分子の簡易分布解析法の開発とタウリン修飾体の解析を行う予定である。簡易分析法の開発においては、検出感度の向上が重要である。そこで、本年度までに開発した新規マトリックスの成果を活用したいと考えている。また、複数の細胞種を用いて、タウリンの取り込み阻害実験を継続して行う予定である。さらにタンパク質の網羅的解析の結果を踏まえて、それらのタンパク質阻害実験も検討する。そして、得られた知見を学会発表や論文として発表することを目指す。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)