Project/Area Number |
22K15279
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 47030:Pharmaceutical hygiene and biochemistry-related
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
中尾 聡宏 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 特別研究員 (40898243)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 生殖科学 / 生殖工学 / 受精 / 精子 / 受精能獲得 / シクロデキストリン / 体外受精 / 卵子 |
Outline of Research at the Start |
生殖科学は、人口減少に対する不妊治療、人口爆発に対する避妊技術、女性の健康課題を解決するフェムテックへの応用が期待されている。近年、受精の補助技術として体外受精や顕微授精が利用されているが、成功率の改善が求められており、生殖科学に基づいた技術改良が必要である。本研究では、精子の受精能を抑制している受精能獲得トリガーに着目した新規不妊および避妊技術の開発を目指し、実験用マウスおよびラットを用いて、受精能獲得トリガーの調整、同定および機能解析を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
生殖科学の技術革新は、人口爆発や少子高齢化の解決、女性の健康課題を解決するフェムテックの実現に重要である。近年、受精補助技術として、体外受精や顕微授精が利用されているが、成功率が不安定であり、解決が必要である。受精の成功率を決定する因子として、受精能獲得と呼ばれる精子の活性化がある。受精能獲得は、1951年に発見された現象であるが、未だ精子の受精能調節を担う受精能獲得トリガーの詳細は不明である。本研究では、マウスおよびラットに共通する受精能獲得トリガーを明らかにし、受精能獲得トリガーを標的とした新規不妊および避妊技術の開発を目指している。 本年度は、実験用マウスおよびラット精子の受精率を向上させる化合物の探索を行い、新規体外受精技術の開発を行なった。また、受精能獲得トリガー同定のためのリピドーム解析の条件を決定した。しかしながら、新規化合物の生体内での受精への有効性や、具体的なターゲット脂質は未だ不明であるため、今後、さらなる検討を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究課題の実験計画通りに研究を遂行し、各実験において結果が得られているため、概ね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度の結果から、概ね予定していた実験計画通りに研究が進捗しているため、本年度も計画していた実験を順次遂行する。具体的には、リピドーム解析により得られた脂質を標的として、マウスおよびラット精子の受精能獲得が誘導できるかを評価するとともに、新規受精促進化合物の生体内での有効性を確認する。
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