タスク経験の記憶固定化に着目した仕事中毒の神経基盤の解析
Project/Area Number |
22K15291
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 47040:Pharmacology-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
浅岡 希美 京都大学, 医学研究科, 助教 (90826091)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 強迫性 / 習慣 / 仕事中毒 / 強迫的意思決定 / 記憶固定化 / 前頭皮質 |
Outline of Research at the Start |
心身を削って仕事に没頭する「仕事中毒」は世界的な社会問題である。仕事中毒は仕事量の多さと仕事に対する強迫観念により定義される意思決定機能障害であるが、こうした不自然な働き方を引き起こす神経機構は不明である。本研究では不適切な仕事経験から形成される記憶が仕事中毒発症のトリガーとなっているとの仮説の下、仕事中毒の発症や脆弱性を規定する要因を解析する。タスク学習初期から仕事中毒様行動の発現に至るまでの「経験」「記憶の固定化」「行動変容」の因果関係を経時的に解析し、『いつ、どの脳部位に形成された、どんな記憶が仕事中毒発症に寄与するのか』を明らかにすることで、仕事中毒発症メカニズムの体系的理解を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
心身を削って仕事に没頭する「仕事中毒」は世界的な労働問題である。仕事中毒は単なる性格の問題ではなく、仕事量の多さと仕事に対する強迫観念により定義される意思決定機能の障害であるが、こうした不自然な働き方を引き起こす神経機構は不明である。本研究では、不適切な仕事経験から形成される記憶が仕事中毒発症のトリガーとなっているとの仮説の下、仕事中毒の発症や脆弱性を規定する要因を解析している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
独自に作製した仕事中毒様行動の評価系を用い、急性単離脳切片を用いた電気生理学的手法による興奮性入力機能の評価と化学遺伝学的手法を用いた神経活動操作による行動変化の検討を行った。その結果、仕事中毒様の行動変化時にシナプス増強が誘発される脳領域を見出し、その神経操作によって仕事中毒様行動が改善されることを見出した。
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Strategy for Future Research Activity |
仕事中毒様の行動変化時にシナプス増強が誘発される脳領域のうち、どの神経経路が行動変化に寄与しているのかを電気生理学的、行動学的に検討中であり、今後は例数の追加やオプトジェネティクスを用いた神経回路操作法を用いて検討する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)