Project/Area Number |
22K15308
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 47050:Environmental and natural pharmaceutical resources-related
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
白子 紗希 立命館大学, 生命科学部, 助教 (60875889)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
|
Keywords | フレイル / 生薬 / LC-MS/MS / グレリン / 漢方薬 / 大棗 / アミノ酸脱炭酸物 / アミノ酸 / 脱炭酸 |
Outline of Research at the Start |
加齢に伴って心身が衰えることで、要介護状態になる可能性が高い段階をフレイルという。フレイルの要因として、加齢による消化管機能の低下、食欲不振、低栄養状態などが挙げられる。そのため健康寿命の延伸のためには、フレイル対策が社会的課題であると考える。一方、特に食品科学分野においては“小腸や血中での消化を受けない成分≒生理機能を発揮する成分”の探索のために、in vitro人工消化試験が行われきた。申請者はこの技術を生薬に応用し大棗(タイソウ)からアミノ酸脱炭酸物を見出した。本研究ではこのアミノ酸脱炭酸物に着目し、摂食亢進と消化管機能改善の両面から、フレイルに対する大棗の有効性を明らかにしたい。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、生薬の大棗から見出した“アミノ酸脱炭酸物”に着目して、その生理機能および薬効への寄与を明らかにすることを目的とした。加齢に伴って心身が衰えることで、要介護になる可能性が高い状態をフレイルという。フレイルの要因として、加齢による消化管機能の低下、食欲不振、低栄養状態などが挙げられる。これらの要因によって、フレイルから要介護状態へとさらに進行する。そこで健康寿命の延伸のためには、高齢者のフレイル対策が重要であると考えた。 食品科学分野においては、摂取したタンパク質が小腸でアミノ酸へと消化されるが「一部は小腸や血中での消化を受けず、標的組織に作用して生理機能をもたらす」ことが示されている。これらの“小腸や血中での消化を受けない成分≒生理機能を発揮する成分”の探索のために、exopeptidaseなどの人工消化液を用いたin vitro試験が行われきた。申請者はこの技術を生薬に応用し、大棗の消化産物中から“アミノ酸脱炭酸物”を見出した。本研究ではこのアミノ酸脱炭酸物に着目し、摂食亢進と消化管機能改善の両面から、フレイルに対する大棗の有効性を明らかにしたいと考えた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
産前産後休暇に伴い、研究を中断した。 そのため実施予定であった動物実験を行うことができず進捗状況は遅れている。
|
Strategy for Future Research Activity |
昨年度実施予定であった研究を行いたい。具体的には、2022年度の結果において、大棗を投与したラットの脳でアミノ酸脱炭酸物が増加する傾向が見られたことから、再試験を行い、大棗および大棗由来のアミノ酸脱炭酸物の標的組織が脳であることを確認したい。 その後、シスプラチンによる食欲不振モデルラットを用いた実験を最適化する。そして、大棗による摂食亢進作用への影響を検討し、大棗の摂食関連作用にアミノ酸脱炭酸物が関わっているのかについても調べたい。
|