Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
胚発生は、「発生エンハンサー」を中心とした転写ネットワークによりダイナミックに制御されている。ヒト胚を研究に用いることは倫理的・技術的に難しく、腎臓の発生機序はまだ詳しく分かっていない。転写ネットワークは、発生段階の細胞種に極めて特異的である。ゆえに、ヒトの腎発生を理解するには、腎の発生過程における転写ネットワークを明らかにする必要がある。本研究では、ヒトiPS細胞のオリジナル分化誘導技術と独自オミクス技術を駆使して、ヒト腎の「発生エンハンサー」を同定する。これにより腎発生の転写ネットワークを解明し、発生機序を詳しく理解する。本研究は、ヒトの先天性奇形の発症メカニズムの解明に貢献できる。