子宮体癌における免疫組織化学的パネルを用いた予後予測と再分類
Project/Area Number |
22K15409
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 49020:Human pathology-related
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
矢野 光剛 大分大学, 医学部, 助教 (70817064)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 子宮体癌 / 免疫組織化学 / ホルモン受容体 / TP53 / HER2 / 中腎様腺癌 / p53 / 組織型 |
Outline of Research at the Start |
子宮体癌において,形態学的差異(≒組織型)と免疫組織化学的情報を組み合わせた,予後予測に特化した再分類を提唱する.特に女性ホルモン受容体やTP53に着目する.また、その過程で新たに組織分類に加わったmesonephric-like adenocarcinomaの抽出と予後解析を行う.さらには予後への影響の強い分子の周辺に治療標的候補が見出されることを期待し、子宮体癌細胞株を用いた抑制実験で検証する.
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Outline of Annual Research Achievements |
子宮体癌では従来ホルモン依存性のI型と非依存性のII型、さらに組織形態による組織型や組織学的異型度に分けられていたが、現在は網羅的遺伝子解析による分子分類が提唱されつつある。ただし、分子分類はコスト面から本邦も含めて世界的に普及したとは言い難い。我々は組織型と免疫組織化学的発現を加味した簡便な分類を探索している。子宮体癌において、約500例のホルマリン固定パラフィン標本を用いて複数の候補分子について免疫組織学を行った。現在、p53、HER2、estrogen receptor、progesterone receptor、ARID1A、PD-L1、LAG-3、TTF-1、GATA3などの免疫染色とその評価をおえている。特にHER2については、高異型度子宮体癌で発現頻度が高く、深い腫瘍浸潤や短い生命予後と統計学的有意に相関していた。さらにHER2とp53の異常発現は、早期子宮体癌(stage I/II)における独立予後因子となった。これらの研究成果は、第113回日本病理学会総会で発表し、アワードを獲得した。現在は論文作成中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
子宮体癌において、約500例のホルマリン固定パラフィン標本を用いて大規模な免疫組織学的発現調査を行っている。現在、p53、HER2、estrogen receptor、progesterone receptor、ARID1A、PD-L1、LAG-3、TTF-1、GATA3などの免疫染色とその評価をおえている。特にHER2については、高異型度子宮体癌で発現頻度が高く、深い腫瘍浸潤や短い生命予後と統計学的優位に相関していた。さらにHER2とp53の異常発現は、早期子宮体癌(stage I/II)における独立予後因子となった。HER2については薬物抗体複合体による治療が今後普及する可能性がある。それを踏まえて本研究も従来のHER2過剰発現だけでなく、低発現も含めた症例の臨床病理学的特徴を追求したい。
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Strategy for Future Research Activity |
現在までにp53、HER2、estrogen receptor、progesterone receptor、ARID1A、PD-L1、LAG-3、TTF-1、GATA3などの免疫染色とその評価をおえている。さらに関連因子(CD8、CD4、CD10、Ki67など)の染色と評価を行うとともに、HER2についてはFISHによる増幅の有無も評価する。最終的にはそれらを統括した最も効率的な予後予測や治療判断が可能な子宮体癌の分類を提案したい。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Clinicopathological features and programmed death-ligand 1 immunohistochemical expression in a multicenter cohort of uterine and ovarian melanomas: a retrospective study in Japan (KCOG-G1701s).2022
Author(s)
Yano M, Nasu K, Yasuda M, Katoh T, Kagabu M, Kobara H, Matsuura M, Tokuyama O, Yamawaki T, Wakahashi S, Noguchi T, Mizuno K, Shitsukawa K, Onohara Y, Nakabori T, Miyasaka A, Nakao T, Matsunaga T, Kunimi Y, Sakurai M, Uchiyama A, Itoh R, Ohike N, Hirakawa T, Watanabe T, Nishino K, Motohashi T, Ito K.
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Journal Title
Melanoma Res.
Volume: 32
Issue: 3
Pages: 150-158
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] 子宮/卵巣悪性黒色腫の多施設共同コホート研究(KCOG-G1701s)から考える婦人科悪性黒色腫の治療戦略2022
Author(s)
矢野 光剛, 奈須 家栄, 安田 政実, 加藤 智美, 利部 正裕, 小原 久典, 松浦 基樹, 徳山 治, 山脇 孝晴, 若橋 宣, 野口 智子, 水野 薫子, 漆川 敬治, 大野原 良昌, 中堀 隆, 宮坂 亜希, 仲尾 岳大, 松永 竜也, 本橋 卓, 伊藤 公彦
Organizer
第64回日本婦人科腫瘍学会
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