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新規モデルによる唾液腺癌と自律神経の相互作用の検討

Research Project

Project/Area Number 22K15530
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 50010:Tumor biology-related
Research InstitutionYokohama City University

Principal Investigator

高田 顕太郎  横浜市立大学, 医学研究科, 客員研究員 (50898020)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Keywords唾液腺癌 / 腫瘍関連神経 / 癌オルガノイド / 癌微小環境 / PDXモデル
Outline of Research at the Start

唾液腺癌は希少癌で,腺様嚢胞癌や導管癌といった神経周囲浸潤・局所再発・遠隔転移が生じやすい予後不良な組織型も存在する.根治治療は外科的切除以外に存在せず,再発・転移症例に対する新規治療法の開発が求められている.近年,胃癌や乳癌,前立腺癌等複数の癌腫において癌微小環境における癌細胞と神経細胞の相互作用が癌の進展や薬剤耐性に関連することが明らかになってきた。
申請者らはこれまでにオルガノイド培養による新規唾液腺癌細胞株の樹立と患者由来異種移植片(PDX)の新規開発を行ってきた.これらのモデルを利用して唾液腺癌と神経細胞の相互作用を評価し,新規治療法のターゲットを模索する.

Outline of Annual Research Achievements

マウスの顎下腺・耳下腺を確認、顔面神経を露出し結紮方法を確認した。顔面神経の処理の操作と、唾液腺癌の同所性異種移植片(耳下腺への唾液腺癌オルガノイド移植)の再現性ありモデル作成を試作した。免疫不全マウス(NSGマウス)の片側の顔面神経を結紮切離例にも腫瘍の生着と増大は確認できた。腫瘍のリンパ節転移や遠隔転移については移植から8週後には確認されなかった。最初の移植量を増やすことで遠隔転移が誘発できるかも今後検討する。
さらにヒト唾液腺癌検体からの新規患者由来オルガノイド作成と患者由来異種移植片PDX)作成を、試行した。ただし、症例毎の検体量が十分量得られないことが多く、検体状態不良のためにオルガノイドとしての継続培養やPDXとしての継代を維持できるに至る症例は得られなかった。今後もヒト検体からオルガノイドとPDXの作成を継続する予定である。
現在、唾液腺癌の同所性異種移植後、生着した腫瘍と神経の免疫染色についてムラがある。
腫瘍内および対照正常部位のノルアドレナリン濃度をELISA法で測定し,tyrosine hydroxylase (TH) 陽性のノルアドレナリン放出神経を蛍光免疫組織化学で同定,定量化する予定のため、まだ再現性が不十分と考えられ、濃度・染色時間等を調整・試行している。先行して行っていた、当科の既存の唾液腺癌オルガノイドと唾液腺癌PDXの耳下部への同所性移植をしたマウスモデルの順調な腫瘍増大が確認し、免疫組織染色方法の再現性を高める。染色方法が安定したところで、ピレンゼピンに加えて,シスプラチンや既存の分子標的薬の併用を行い,有効性を評価する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

年間を通しての唾液腺癌の手術症例が少なかったため、患者検体からのオルガノイド作成とPDX作成が少なかった。また、採取検体量が十分とれないことがあり、培養・腫瘍生着条件が比較的不良だったと考えられた.
既存の唾液腺癌オルガノイド細胞株とPDX株を凍結から起こし,それぞれ培養と腫瘍の顔面神経周囲への移植を継続している.腫瘍を移植したマウスがお互いを攻撃し,途中で亡くなることが散見され,原因を検討中である.
神経と腫瘍の関連性を評価する免疫組織化学を行い,関連が想定される抗体を選択検討し,染色を繰り返している.またその中で,他癌腫において癌との関連が指摘されて,治療のターゲットとなりうる対象も検討している.

Strategy for Future Research Activity

マウスの途中の死亡が少なくなるようにストレス少なく管理を検討する.
免疫組織化学から神経と腫瘍の関連性が疑われたターゲットを絞る.腫瘍を移植した顔面神経切断マウスと,コントロールマウスにおいて,シスプラチンや分子標的薬を使用して抗腫瘍効果を確認する.また,関連性が疑われる分子標的の既存の抗腫瘍薬で既に使用できるものは,シスプラチンと同様に実験を行い,その効果を,腫瘍径や浸潤傾向,転移等について比較検討し,結果をまとめる.

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report

URL: 

Published: 2022-04-19   Modified: 2024-12-25  

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