Project/Area Number |
22K15611
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 50020:Tumor diagnostics and therapeutics-related
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
清水 勇三郎 順天堂大学, 医学部, 助教 (70835511)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 腫瘍溶解ウイルス / 間葉系幹細胞 / 転移性脳腫瘍 / 腫瘍溶解性ウイルス / ゴールデンハムスター |
Outline of Research at the Start |
脳腫瘍に対する腫瘍溶解性ウイルス(OV: Oncolytic virus)治療は、近年注目されている治療法である。OVの一種であるアデノウイルス由来のOV(OAd: Oncolytic adenovirus)は、腫瘍溶解効果は高いものの、一般的なげっ歯類の動物モデルではアデノウイルスの感染・複製が成立せず、OVの間接効果である抗腫瘍免疫応答の関与は評価できなかった。本研究では、免疫力が高くアデノウイルスの複製能を有するゴールデンハムスターを用い、OAdの有効性とその背景にあるメカニズムを解明することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
ゴールデンハムスターを用いて転移性脳腫瘍モデルを作成し、腫瘍溶解ウイルスによる治療効果のみならず免疫反応の評価を行うために、ゴールデンハムスター由来の癌細胞の探索を引き続き行っている。入手可能なゴールデンハムスター由来の癌細胞は限られているため悪性黒色腫と乳癌を選定し、in vivoの実験を開始している。 所有する腫瘍溶解ウイルスのストックが減ってきたため、市販のキットを購入して複製を試みたが、実用的な濃度のウイルスを得られなかった。複数のウイルス精製キットを購入してみたが同様の結果であった。そのため、国内で外注を受け入れている複数の会社相談をしたところ、そのうち1社が複製対応可能であったため発注した。 in vivoの実験として、ゴールデンハムスターの骨髄組織を培養し、間葉系幹細胞の採取、培養を開始し、さらに転移性脳腫瘍のハムスターモデル作成および薬剤頸動脈投与を行うための実験機材を整備した。骨髄組織から得られ、生着し増殖する細胞が間葉系幹細胞のクライテリアを満たすこと確認する必要がある。それらを、形態学的および細胞表面マーカー、分化能などで確認するため、抗体や必要培地など選定を行なった。また、転移性脳腫瘍モデルの作成として、ハムスター由来癌細胞株にLuciferaseを遺伝子導入してから、内頸動脈より動脈注射する実験を行うため、必要な薬品を購入した。一定期間の飼育の後、in vivo イメージングシステムにて腫瘍形成および、脳内以外に腫瘍形成が起こっていないかを評価するため、撮影機材の使用方法を習得した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
in vitroを中心とした実験を継続的に行なった。 腫瘍溶解ウイルスのストックを増やすためのキットを用いた実験に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
複製を依頼したウイルスを入手次第、in vivoの実験を行っていく。 in vivo実験では、転移性脳腫瘍モデルを確立し、それを用いた治療効果検証のための実験をすすめていく。
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