Project/Area Number |
22K15697
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52010:General internal medicine-related
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
三岡 裕貴 愛知医科大学, 医学部, 講師 (80789769)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 一次性下肢静脈瘤 / 静脈弁 / エコー / 1次性下肢静脈瘤 / 予防 / リスク因子 |
Outline of Research at the Start |
一次性下肢静脈瘤は女性の40%程度が罹患する一般的な病気であるが、そのリスクを的確にスクリーニングする方法は存在しない。一次性下肢静脈瘤の発症と下肢静脈の静脈弁の存在率や機能との関連性が注目されている。しかし、腸骨・大腿静脈領域の正常静脈弁機能や存在率の評価は十分に検討されていない。本研究では、総腸骨静脈より末梢の静脈弁に注目して、静脈弁の存在率や機能を、解剖体を用いて調査する。また、超音波法を用いて、生体での静脈弁の観察方法を追求する。これにより、静脈弁の有無や存在部位の観点から、一次性下肢静脈瘤の発症リスクを予測し、その予防に繋げる計画である。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度までの2年間で130肢の静脈瘤肢のエコーデータを収集することができた。ここまでのデータを収集した結果、総大腿静脈のSFJ(大伏在静脈ー大腿静脈接合部)より中枢側の静脈弁は平均0.3個存在していた。また大伏在静脈のSFJから4㎝以内の静脈弁は平均で1.1個であった。一方、若年健常者の同部位のエコーデータは10肢収集された。総大腿静脈のSFJ(大伏在静脈ー大腿静脈接合部)より中枢側の静脈弁は平均0.3個存在していた。また大伏在静脈のSFJから4㎝以内の静脈弁は平均で1.2個であった。健常者のデータ収集がまだ進んでいない為静脈弁の個数に現時点で静脈瘤肢と健常肢間で有意差は認めなかった。2024年度は前半で若年健常者を男女各20名(40肢)ずつを目標にデータを収集する予定である。収集した静脈弁の個数について静脈瘤肢と健常肢、健常肢の男女間で統計学的に有意差があるかを検討していく予定である。 ご遺体の静脈収集に関しては50例の腸骨・大腿・大伏在静脈の収集が完了している。2024年度は静脈弁の個数を観察を行うとともに静脈弁の耐圧性について検討を行う予定である。静脈弁の個数に関しては若年健常者のエコーデータと統計学的に検討を行い、エコーにて静脈弁を観察する事の妥当性を評価する予定である。 ここまでの2年間は概ね予定通りのペースでデータ収集が出来ている。今年度上半期でデータ収集を終了し下半期でデータ解析、学会発表、論文投稿を行っていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度までの2年間で100肢の静脈瘤肢のエコーデータを収集を予定しており、それを上回る数のデータを収集することが出来た。一方、若年健常者の同部位のエコーデータは10肢収集された。2024年度は前半で若年健常者を男女各20名(40肢)ずつを目標にデータを収集する予定であるが、被検者の候補は院内で確保されているため、半年間でのデータ収集は可能である考えている。 ご遺体の静脈収集に関しては目標の50例の腸骨・大腿・大伏在静脈の収集が完了しており。2024年度は静脈弁の個数を観察を行うとともに静脈弁の耐圧性について検討を行う予定である。 ここまでの2年間は概ね予定通りのペースでデータ収集が出来ている。今年度上半期でデータ収集を終了し下半期でデータ解析、学会発表、論文投稿を行っていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
静脈瘤肢のエコーデータ収集は完了している。健常肢の静脈弁のエコーデータ収集は被検者の確保は出来ており今年度の上半期でデータ収集を終了する事は可能であると考えている。解剖体の試料収取は終了しており、静脈弁の観察と耐圧実験を今年度の上半期で予定しているが、こちらも資料収集が終了しているので、推進可能であると考えている。 上半期の早期にデータ収集を終了しデータ解析、学会発表、論文投稿を行っていく予定である。
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