Project/Area Number |
22K15768
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
|
Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
高橋 誠人 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (60736940)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
|
Keywords | 自閉スペクトラム症 / 文化的自己観 / トラウマ体験 / MRI / 主観的幸福度 |
Outline of Research at the Start |
対人関係が苦手で強いこだわりを持つ自閉スペクトラム症(ASD)は個人主義的な思考を有すると考えられているが、実際は集団主義的な思考を有するASDも多く存在する。ASDにおける文化的自己観の関連性について画像解析を用いて検討しその病態基盤を解明する。また集団主義的な思考を有するASDは周囲に対人関係でトラウマ体験を抱え、主観的幸福度が低下した可能性が高い事から、この関連性についても検討する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
文化的自己観は文化と自己を説明するために用いられ、相互独立的自己観と相互協調的自己観に分類されており、その神経基盤は健常者を対象とした脳画像研究で話題となっている。 自閉スペクトラム症(ASD)は対人関係が苦手で強い拘りを有する発達障害の一つであり、一般には相互独立的自己観を有すると考えられているが、相互協調的自己観を有するASDも多く存在することがわかり、その神経基盤に関して脳画像研究はこれまでのところほとんど報告がない。 本研究ではMRIを用いて、ASD患者における文化的自己観の関連性を検討し、その病態基盤を解明する。また相互協調的自己観を有するASD患者は発達過程において、集団主義的な思考を強要されるといったトラウマ体験を抱えている可能性があり、その関連性についても検討する。 本研究により、ASD児に対する親の養育スタイルを変容させASD児の生活向上につながると期待される。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の自閉スペクトラム症(ASD)患者の目標数100名のうち、令和5年3月時点で65名をリクルートしており、これらの患者についてはMRIの撮像だけでなく、また心理検査も施行されている。したがって研究計画書通りの進行状況である。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在は研究計画書通りに進行できているため、今後の研究対象のリクルートと頭部MRIの撮像および各種心理検査の継続を行っていく。今年中に途中経過までの対象症例を用いて画像解析および統計解析を施行する。
|