Project/Area Number |
22K15778
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
松井 健太郎 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 臨床検査部, 医長 (30647152)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 心因性過眠 / 反復睡眠潜時検査 / 中枢性過眠症 |
Outline of Research at the Start |
強いストレスを感じた際の心理的防衛機制として生じる過眠症状を心因性過眠と呼ぶ。心因性過眠はナルコレプシーや特発性過眠症といった中枢性過眠症と独立して出現し、難治の過眠症状の一因となっている可能性があるが、1950年代の報告を最後に近年に至るまで、ほとんど注目されてこなかった。本研究では、心因性過眠に特異的な症状を抽出するとともに、心因性過眠と発達特性との関連を明らかにする。さらに、心因性過眠を有する者を対象に認知行動療法を実施し、過眠症状および機能障害に対する改善効果を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
強いストレスを感じた際の心理的防衛機制として生じる過眠症状を心因性過眠と呼ぶ。心因性過眠はナルコレプシーや特発性過眠症といった中枢性過眠症と独立して出現し、難治の過眠症状の一因となっている可能性があるが、1950年代の報告を最後に近年に至るまで、ほとんど注目されてこなかった。近年、注意欠如・多動症と関連した日中の過度の眠気が注目されており、発達特性から生じた心理的葛藤が心因性過眠の原因となっている可能性があるが、この点に注目し検証した研究はない。さらに、心因性過眠に対する心理的介入の効果について検討した報告もない。そこで本研究では、心因性過眠に特異的な症状を抽出するとともに、心因性過眠と発達特性との関連を明らかにする。第一段階として、心因性過眠に特異的な症状を抽出し、新しい重症度評価スケールを開発することを目標としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の研究計画の実施手順(症状の抽出に関する手法やツールの選定)に問題が見つかり、予定していた研究方法の有効性や信頼性に疑問が生じた。そのため、研究計画の再構築をしている段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
当センターでは中枢性過眠症の診断のため、反復睡眠潜時検査を実施しており、かつ一部の症例では中枢性過眠症の診断を満たさない患者が存在することから、その背景因子を明らかにする観察研究をまず実施する予定である。昨年度より児童思春期を対象とした「小児睡眠障害外来」を開始しており、患者データを使用できる体制を構築した。研究期間中の患者を対象とした観察研究の完遂は難しい可能性があり、一般人口を対象とした疫学研究の実施を検討中である。
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