心筋梗塞後抑うつ状態におけるシグマ1受容体定量可視化による心脳連関の解明
Project/Area Number |
22K15841
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
森 博史 金沢大学, 附属病院, 助教 (90866443)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 心筋梗塞 / 核医学 / 抑うつ / sigma-1 / OI5V |
Outline of Research at the Start |
心筋梗塞後のうつ病・抑うつ状態は、生命予後不良因子となることが報告されており、治療のための医療費・社会的コストは多額であることも報告されているいる。 本研究では心筋梗塞ラットモデルとsigma-1受容体に対する放射性化合物(トレーサー)を用いて、心筋や脳の生体内・生体外画像・病理組織画像を撮像し、ラットの抑うつ様行動の変化と比較検討を行う。これによって、心筋梗塞後の抑うつ状態の発生機序や心脳連関について解明し、早期予防や治療につながる検査法を確立するための基礎研究である。
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Outline of Annual Research Achievements |
初年度は本研究の第一段階として、心筋梗塞後の心臓と脳のsigma-1受容体分布の変化について検証した。具体的には心筋梗塞ラットモデルを作成し、sigma-1受容体のトレーサーである125I-OI5Vを尾静脈から投与し、その後ラットを屠殺し、心臓と脳を取り出し、オートラジオグラフィでsigma-1受容体の分布を確認した。心臓において、心筋梗塞が生じた部位にはsigma-1受容体発現が多い傾向にあった。 先行実験データと合わせて、国際学会誌(Journal of Nuclear Cardiology, Volume 30, Issue 2, April 2023, Pages 653-661)に共同著者として報告済みである。また、関連した実験について, 国際学会のEANM2023Congressで共同演者として発表済みである。
一方、脳についてオートラジオグラフィで特異的集積の有無を検討したが、心筋梗塞に関連した明らかなsigma-1受容体の発現は確認できなかった。心筋梗塞による心筋へのダメージ・ストレスに伴って、sigma-1受容体発現が見られる傾向にあると考えられたが、心臓と脳のsigma-1受容体発現の明らかな相関は確認できなかった。本年度は原因について文献検索や学会参加で情報収集を行ったが、明確な答えとなる情報は得られなかった。来年度は研究計画の見直しを行い、別のアプローチを模索する。新型コロナウイルス感染症流行による行動制限解除のため、学会の現地参加が可能となったため、本年度からは積極的に学会の現地参加を行い、情報収集や研究者間の交流を深めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画の際に想定された結果と初年度の実験結果に相違があり、原因究明と研究計画に見直しを要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定とは異なる見解であったため、原因究明のため情報収集を行い研究計画の見直しを行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)