早期膵癌の高分解能CT灌流画像を用いた診断手法と新規バイオマーカーの確立
Project/Area Number |
22K15858
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
紺野 義浩 山形大学, 医学部, 助教 (30594303)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 膵癌 / 灌流CT / 早期診断 / ILE / 早期膵癌 / CT灌流画像 / バイオマーカー |
Outline of Research at the Start |
難治性疾患である膵癌の治療成績向上を達成するためには、病変を早期に発見・診断することが大切である。早期診断の実現には、病変が腫瘤として顕在化する前の間接的な画像所見を拾い上げた上で、的確に膵癌を診断する方法を確立する必要がある。そこで、本研究では申請者が実用化した膵臓の高分解能なCT灌流画像と基礎医学に関する知識を活かし、膵癌を早期に診断するための画像評価手法と新規のバイオマーカーを調べる。これは膵癌の早期診断を実現する上での課題を解決し、より精度の高い診断を実現していくための研究である。
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Outline of Annual Research Achievements |
申請者が構築した膵灌流CT(PCT)の撮影プロトコールで得られた画像の解析結果から、膵癌における以下に示す3点が明らかとなった。①従来の画像検査で腫瘤が明確な例 (n=28)では、病変は背景膵臓に対して、平均値で血流量が56%, 血液量が21%減少、平均通過時間が71%延長した領域として捉えられる。②有意なFDG集積亢進を認めない非典型的な病変においても、パラメータ評価を踏まえることが膵癌診断の補助に役立つ例が見出される。③従来の画像検査で“腫瘤が捉えられない膵癌”-7例について、灌流マップ上でパラメータの変化域として5例(71%)において病変の検出が可能であった。これらはPCTを組み合わせた早い段階での膵癌診断手法の確立に一歩近づく成果であり、上記を含めた内容をまとめ、2022年北米放射線学会において発表を行った。 申請者が以前から着目していた、膵癌の初期段階において観察される造影CTにおける膵臓内後期増強 (intrapancreatic late enhancement: ILE)の特徴について検討を行った。病理学的に膵癌と診断された203人中、診断の6か月前から5年前に造影CTが評価可能な32例を調べたところ、次の3点が明らかとなった。①ILEは32例中14人 と”最も高い頻度”で認められる所見である。②限局性膵実質の萎縮や主膵管径の異常など他の所見を認める例に比べ、ILEを認めた例は“膵頭部病変が有意に高頻度である” 。③ILEという所見に着目することで読影者は後に顕在化する早期段階の膵頭病変をより多く検出し、さらに読影者間の一致性が向上する。以上を踏まえ、ILEが早期段階の膵癌検出のための重要な所見であることを示す論文を雑誌European Radiologyにて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
早期段階の膵癌の画像診断に対しては予定通り前向きに検討を進められている。一方で、当該年度は画像検討に重点をおいていたため、新規の血清マーカーについて十分な検討を開始できておらず、全体の研究の進捗状況としては「やや遅れている」と評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
当初予定していた前向きの研究を始める前に候補となるマーカーについて、培養細胞サンプルを用いたin vitroの検討から始め、早期段階の膵癌症例を対象とした後ろ向きの研究へと進めた上で、予定する研究へ繋げていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)