Project/Area Number |
22K15890
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
茂木 佳菜 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医学物理士 (40740436)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2026: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2025: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2024: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 強度変調放射線治療 / 頭頸部癌 / 堅牢性 / 治療計画 / 放射線治療 |
Outline of Research at the Start |
近年、頭頸部癌の強度変調放射線治療(IMRT)では、患者の照射位置不確かさを補完することができる最適化計算を利用して線量分布の堅牢性を高めるロバスト治療計画法が開発されたが、治療期間中に起こる体重減少による患者の体型変化や急激な腫瘍の縮小に対するロバスト治療計画法の有用性は明らかになっていない。本研究では、患者位置の幾何学的不確かさと体型変化や急激な腫瘍縮小の解剖学的な変形との複合的な不確かさに対するロバスト線量分布の堅牢性を検討する。さらに、特定の患者に対し、ロバスト治療計画による治療を行い、実臨床での実現可能性を評価することでロバスト治療計画を臨床に導入するための確かなエビデンスを得る。
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Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部癌の強度変調放射線治療(IMRT)におけるロバスト治療計画法は,患者のセットアップエラーによる位置不確かさを最適化計算を用いて治療計画装置内部で考慮する方法であり,従来のターゲットにマージンを付加して照射体積を拡大して患者の位置不確かさを補償する治療計画法とは大きく異なる。 これまでの成果として,頭頸部癌のIMRTにおけるロバスト治療計画法は患者位置不確かさに対して従来の治療計画法と同程度に強い堅牢性を有することを治療計画時からの患者の位置ずれを反映した合成画像を用いたシミュレーションにより明らかにしている。当該年度はこれらの成果をまとめ,American Society for Radiation Oncology(Astro)のAnnual meetingで発表した。 また,当該年度では,ロバスト治療計画法を臨床に導入するための更なるエビデンスを得ることを目的に,頭頸部癌IMRT患者において,日常臨床で用いられている従来の治療計画法による線量制約を満たしうるロバスト治療計画が実現できた場合のみ,実臨床で後者を用いて治療を行い,前向きに治療効果や有害事象の評価や,患者生活の質(QOL, Quality of Life)の調査を行う観察研究を開始した。患者の治療期間中は,定期的に患者体内の線量分布の変化を観察し,シミュレーションで得られたロバスト治療計画の堅牢性の実証を得ることも行なっている。本観察研究は,国立がん研究センター東病院の倫理審査委員会で承認された(2023-093頭頸部癌強度変調放射線治療におけるロバスト治療計画法の臨床実現に関する観察研究)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度に開始した観察研究では,3年間で頭頸部癌IMRT患者30症例の登録を予定している。現在までに20症例の登録があり,患者集積は概ね順調である。現在データの蓄積と解析を行なっている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き,観察研究の患者登録の推進と蓄積データの解析を行う。得られた結果については,国内外の学術大会,および,論文で発表することを予定している。また,これまでの検討で用いた患者の位置ずれを反映させた合成画像に対する物理的な検討を加える予定である。
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