Project/Area Number |
22K15911
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52050:Embryonic medicine and pediatrics-related
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Research Institution | National Center for Child Health and Development |
Principal Investigator |
長谷川 瑛洋 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 細胞医療研究部, リサーチアソシエイト (20839055)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 低ホスファターゼ症 / 胎児治療 / 子宮内細胞移植 / TNSALP / 間葉系幹細胞 / 遺伝子治療 |
Outline of Research at the Start |
周産期型低ホスファターゼ症は先天的な非組織特異的アルカリホスファターゼの不足により、胎児期より骨の低石灰化、四肢短縮を発症し、出生後には呼吸障害による新生児死亡に至ることもある重篤な疾患である。現在酵素補充療法により予後の改善が報告されているが、治療適応が出生後の児のみに限られること、連日の皮下投与を一生涯要すること、高額な医療費が課題と考えられる。 本研究では胎児期の同種細胞移植により、移植細胞を自身の細胞と認識することでより早期からの移植細胞の生着・治療、出生後の追加治療を免疫抑制剤を併用せず行うことができ、侵襲的な治療頻度を減少させることができる可能性がある。
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Outline of Annual Research Achievements |
周産期型低ホスファターゼ症は先天的な非組織特異的アルカリホスファターゼの不足により、胎児期より骨の低石灰化、四肢短縮を発症し、出生後には呼吸障害 による新生児死亡に至ることもある重篤な疾患である。現在酵素補充療法により予後の改善が報告されているが、治療適応が出生後の児のみに限られること、連 日の皮下投与を一生涯要すること、高額な医療費が課題と考えられる。 本研究では胎児期の同種細胞移植により、移植細胞を自身の細胞と認識することでより早期からの移植細胞の生着・治療、出生後の追加治療を免疫抑制剤を併用 せず行うことができ、侵襲的な治療頻度を減少させることができる可能性がある。 これまでTNSALPの分泌量を増加させるため、ベクターの量を増加させて間葉系幹細胞ヘtransductionを施行したところ、明らかなapoptosisを増加させずに、TNSALPの分泌量の増加を認める細胞の作成に成功した。同細胞を用いて、In Utero Transplantation(胎児マウスの腹腔内へ顕微鏡下で直接穿刺し細胞液を注入する)を施行したところ、腹腔内への細胞の生着を認めた。また今年度はTNSALP遺伝子をtransductionした間葉系幹細胞を子宮内細胞移植した群と非移植群で比較し、生後14日目マウスでは生存率の改善を認めた。さらにTSNALP血中濃度の増加目的に今後ベクターや投与経路の検討を行っている。またそのほか骨形成に関わる血清CaやP、無機リン酸などのパラメーターについても解析を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
TNSALP遺伝子をtransductionした間葉系幹細胞の腹腔内への細胞の生着を認めた。生後14日目に非移植群と比較し、生存率の改善を認めた。さらにTSNALP血中濃度の増加目的に今後ベクターや投与経路の検討を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
子宮内細胞移植(in utero transplantation:IUT)群において、非移植群と比較し、生後14日目マウスで生存率の改善を認めた。さらにTSNALP血中濃度の増加目的に今後ベクターや投与経路の検討を行っている。またそのほか骨形成に関わる血清CaやP、無機リン酸などのパラメーターについても解析を進める予定である。
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