倹約型体質獲得における新たな制御分子の探索を目指して
Project/Area Number |
22K15917
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 52050:Embryonic medicine and pediatrics-related
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
松本 雅子 浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (60898774)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | DOHaDO / 胎生期低栄養 / Catch-up growth / metaflamation / Metabolic syndrome / ORX / DOHaD / DOM / Metaflammation |
Outline of Research at the Start |
Gene of Interest (GOI)の絞り込み 脂肪蓄積制御ならびにマクロファージ遊走・活性化制御の視点から、44候補遺伝子(未発表)より、パスウェイ解析ならびに遺伝子エンリッチメント解析、さらには個々の遺伝子のノックアウトマウスが報告されている場合はその表現型の詳細の解析を行いGOIの絞り込みを行う(複数のGOIを想定している)。
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Outline of Annual Research Achievements |
胎生期低栄養(Under Nutrition:UN)環境に引き続き授乳期にCatch-up growthを経験するとメタボリックシンドローム(MS)を発症するリハイスク群となる.近年,MS発症における脂肪の慢性炎症が注目されMetaflammation(MF)と呼ばれている.今回,マウス脂肪組織のマイクロアレイ解析を行った. UN/catch-up growth促進マウスモデルの産生仔に高脂肪餌を与え,Vehicle(Veh)または二次胆汁酸(Tauroursodeoxycholic acid:TU)を投与した.16週齢の精巣周囲脂肪組織のマイクロアレイ解析を行った. 16週齢産生仔の体重・脂肪重量ともに,UNでは有意に増加し,TU投与により有意に改善した(p<0.05).Mφ数はUN群で増加しTU投与により減少した.UNの有無およびUNにおけるTU投与の有無による発現変動遺伝子群のエンリッチメント解析では,共通して変化する4つの炎症に関連するGene Ontology(GO)を同定した.4GOに含まれる遺伝子群の発現量は,UN環境とTU投与により相反する増減を認めた.また,両比較群で共通する2番目に発現変化率の高い遺伝子としてOrphan receptor X(ORX)が認められ,UNおよび高脂肪餌投与により,内臓脂肪特異的に発現が増加することが明らかとなり,現在解析を継続している. UN環境およびcatch-up growthによる慢性炎症が,DOM(Developmental Origins of MF)における遺伝子発現変化の一端となることが明らかとなり,現在解析を続けている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
最初に初める研究として、44候補遺伝子からGene of Interest (GOI)の絞り込みを行うことを計画していた。 遺伝子エンリッチメント解析を行い、炎症に関連する4つのOGを同定した。その中でもORXに着目し、マウスにおける胎生期低栄養がORXの発現に関与しいていることを突き止めた。概ね計画どおりに進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
今回新規に絞り込んだOIについて、遺伝子発現制御に関わるプロモーター部分と転写伸長の制御に関わる翻訳領域を含めて、H3K4、H3K27、H3K36のメチル化に特異的な抗体を用いてクロマチン免疫沈降法による解析を行い、エピゲノム変容による発現調整の制御機構を解明する
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)