Project/Area Number |
22K15980
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53010:Gastroenterology-related
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
秋元 直彦 日本医科大学, 医学部, 助教 (90787483)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 早期発症大腸癌 / 早期発症大腸腺腫 / 抗免疫腫瘍応答 / T細胞 / マクロファージ / スクリーニング / 大腸内視鏡 / 若年発症 / early-onset |
Outline of Research at the Start |
50歳未満で発症した大腸癌と定義される早期発症大腸癌は、世界的に発症率が増加しており注目を集めているが、早期発症大腸癌と抗免疫腫瘍応答との関連に関しては十分に明らかにはされていない。また、抗免疫腫瘍応答の観点から早期発症大腸腺腫との関連を検討した研究は乏しい。本研究では、早期発症大腸癌・腺腫を含めた大腸癌・腺腫における抗免疫腫瘍応答を評価し、臨床病理学的データと統合解析することにより、免疫サブタイプ毎の特性のを明らかにする。また高リスク群の特徴を解明することで、早期発症大腸癌の個別化されたスクリーニングとサーベイランス戦略の確立を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
50歳未満で発症した大腸癌と定義される早期発症(early-onset)大腸癌は、世界的に発症率が増加しており注目を集めているが、早期発症大腸癌と抗免疫腫瘍応答との関連に関しては十分に明らかにはされていない。また、抗免疫腫瘍応答の観点から早期発症大腸腺腫との関連を検討した研究は乏しいのが現状である。 1. 早期発症大腸腫瘍の臨床病理学的データベース拡充 早期発症大腸癌は、50歳以上で発症する(later-onset)大腸癌と比較して、直腸・遠位結腸での発生が多く、また、未分化癌や印環細胞の割合が多いなど、特徴的な臨床病理学的特徴が報告されている。早期発症大腸癌のみならず早期発症大腸腺腫との統合解析、およびlater-onsetとの比較のため、昨年までに構築したデータベースに加えて、データと収集項目を拡充し、内視鏡的に切除された早期発症大腸癌・腺腫およびlater-onset大腸大腸癌・腺腫を約3000病変まで構築した。 2. 早期発症大腸腫瘍のFFPE検体を用いた組織データベース作成と解析 臨床病理学的データベースの中で、保存されたFFPEブロックを順次確認し、質・量ともに良好な症例を選択し、正常部・腫瘍部合わせて約500検体を利用可能な状態としていた。加えて、本年は腫瘍間質部の評価を加え、腫瘍部・正常部と比較検討を行えるようにした。また、CD3, CD8の染色と画像解析を行い、臨床病理学的情報と統合解析を行った。結果、CD3陽性T細胞数は腫瘍径の増大とともに有意に減少し、CD3陽性T細胞数は、非有茎性病変に比べ有茎性病変で優位に少ない結果となった。腫瘍面積で測定したImmunoscore (CD8/CD3)の分布は、腫瘍の部位によって有意に分布の差を認めた。 CD4に関しては条件設定後、染色が済み解析中である。順次、CD8, CD45RO (PTPRC), FOXP3, CD68染色を施行しており、条件設定と画像解析を行ってる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
CD4およびCD8の条件設定とデータ撮影に時間を要したため、解析全体がやや遅延している。 臨床病理学的データベースの構築は引き続き順調に構築できている。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床病理学的データベースは順次更新し、必要な情報を追加する。 残りのT細胞サブタイプとマクロファージの各種染色および画像解析を継続して行いデータ化する。 臨床経過を取り込んだ臨床病理学的データと、抗腫瘍免疫応答におけるデータの統合解析を行う。
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