Project/Area Number |
22K15981
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53010:Gastroenterology-related
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Research Institution | Japanese Foundation for Cancer Research |
Principal Investigator |
中山 厳馬 公益財団法人がん研究会, 有明病院 消化器化学療法科, 副医長 (70749697)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | タイトジャンクション / クローディン / 免疫染色 / Tissue Microarray / びまん型胃がん / CLDN18-ARHGAP融合遺伝子 / 若年者胃がん |
Outline of Research at the Start |
びまん型胃がんは、既存の分子標的治療薬や免疫療法のバイオマーカーの発現に乏しく、薬物治療開発の遅れが喫緊の課題となっている。研究代表者らは先行研究で、タイトジャンクションを形成に関与する分子異常が、びまん型胃がんで高率に認められることを見いだした。びまん型胃がんの病態形成の解明鍵となる細胞間接着の構造破綻に注目し、治療開発に繋げることが、将来的にこの疾患の予後の飛躍的な改善に貢献する研究を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究はタイトジャンクションの破綻を起点とした悪性化獲得経路を探索することを目的とした研究である。初年度となる2022年度はまずは対象症例の絞り込み、解析ができる病理組織標本についてのデータ収集と胃粘膜のタイトジャンクションを構成する特に重要なタンパク質であるCLDN18.2の免疫染色を行った。 研究計画書のステップ1:組織検体を用いた観察に従い、がん研有明病院で、胃がん手術を行った症例で、解析可能な腫瘍組織が保存されている症例をリストアップした。複数の免疫染色を効率的に行えるように、Tissue Microarrayを作成し、CLDN18.2を含む免疫染色を行い、病理専門医による判定を行った。最終的に当院の手術検体で、CLDN18. 2などの免疫染色による検討をおよそ450例で行った。CLDN18.2の免疫染色による発現の多寡による臨床病理学的特徴や予後について整理し、比較検討を行っている。 ステップ2:患者腫瘍組織由良宇の株化細胞の樹立/機能解析としているため、2022年度の手術症例で、事前に同意が得られた患者検体からホルマリン固定前の生検体を採取して培養を試みたが、安定培養は成功しなかった。高度の進行例では、大量腹水貯留を来し、腹水ドレナージを行う症例がある。事前に同意を得られた場合には、腹水からがん細胞の培養を行い、細胞株樹立を試みた。昨年度、およそ15例の腹水培養を試みて、2022年度末時点で、細胞株樹立に至った症例は3例であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
症例選定、免疫染色、染色結果の判定に時間を要した。細胞株樹立を試みたが、成功した症例が少なかった。安定培養の条件、方法についてさらに検討を要する。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に固定したコホートについて、不足する情報を補い、完成させたうえで、予定していたゲノム解析、がん代謝などに関する解析を行う。細胞培養については、引き続き、培養条件の検討を要する。全体の進捗においては、培養細胞を用いた研究はより発展的な内容となるため、病理検体を用いたステップ1に関して、優先して行いながら、進捗に合わせて、ステップ2に割くエホートを考える。
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