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肝硬変患者における低栄養と膵外分泌能との関連

Research Project

Project/Area Number 22K16046
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 53010:Gastroenterology-related
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

今村 良樹  愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (60875102)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2024-03-31
Project Status Discontinued (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Keywords膵外分泌 / 肝硬変 / 便中エラスターゼ-1
Outline of Research at the Start

肝臓は栄養素の代謝および貯蔵に重要な役割を果たしており,肝硬変患者では低栄養状態となる.低栄養の機序として,様々な理由が挙げられている.しかし,肝硬変患者の低栄養と膵外分泌能との関連については十分な検討が行われていない.そこで申請者らは,肝硬変患者の低栄養状態の1つの機序として膵うっ血が外分泌能低下を引き起こしている可能性を考えた.実験動物モデルを用いて門脈亢進症による膵うっ血と膵外分泌低下との関連について検討し,その機序について詳細に検討する.さらにヒト肝硬変患者において,膵血流動態と膵外分泌能との関連について血清および剖検例での膵組織の検体を詳細に検討する.

Outline of Annual Research Achievements

臨床研究として、2022年5月から2023年8月に当科に入院した患者を対象に、肝硬変(LC)群41例、コントロール群41例の2群について前向きに検討した。門脈径、脾体積はいずれもLC群で有意に高値であった。LC患者の膵臓をShear Wave Dispersion (SWD)を用いて測定したところ、LC群で有意に高値であり、さらに膵臓のSWD値は門脈径、脾体積と相関関係があることからLC患者の膵臓は門脈圧亢進症によりうっ血状態にあることが示唆された。また、便中エラスターゼ-1はLC群で有意に低値であり、6例 (14.7%) で膵外分泌不全となっていた。便中エラスターゼ-1も門脈径、脾体積と相関関係があり、さらには膵臓のSWD値とも相関関係を認めたことから、門脈圧亢進症により膵臓がうっ血状態となることで膵外分泌能低下がもたらされていることが示された。
病理学的研究ではLC群11例とコントロール群10例について、ヒト剖検検体を用いて後ろ向きに検討した。トリプシン陽性領域はLC群で少なく、膵内の静脈壁はLC群で肥厚していた。トリプシン陽性領域はうっ血の指標である静脈壁肥厚と相関関係を認めた。以上より、病理学的にもLC群で膵外分泌能が低下していることが示唆され、膵臓のうっ血と関連していることが臨床研究同様に示された。
まずは四塩化炭素を用いてLCモデルラットを作成し、コントロールラットと比較をおこなった。それぞれのラットの膵組織を病理学的に検討をおこなったが、コントロールラットと比較してヒトと同じような膵臓の病理学的な変化はみられなかった。また、血液中の膵酵素に差はみられず、膵外分泌能に差は指摘できなかった。今回の肝硬変ラットの作成方法では、膵臓が門脈圧亢進症下におかれる期間が短いため門脈圧亢進症に伴う変化の出現がみられなかったと考察した。

Report

(2 results)
  • 2023 Annual Research Report
  • 2022 Research-status Report
  • Research Products

    (2 results)

All 2024

All Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] 肝硬変患者における膵臓のsShear wave elastography及びsShear wave dispersionと膵外分 泌不全との関連2024

    • Author(s)
      國分 勝仁
    • Organizer
      第110回日本消化器病学会総会
    • Related Report
      2023 Annual Research Report
  • [Presentation] Association between Pancreatic congestion and pancreatic exocrine function in patients with LC2024

    • Author(s)
      Masahito Kokubu
    • Organizer
      第33回アジア太平洋肝臓学会総会
    • Related Report
      2023 Annual Research Report
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2022-04-19   Modified: 2024-12-25  

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