Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
心不全に対しては今までにも多くの治療薬が開発されてきたが、高齢化社会の進行で心不全患者の増加傾向は続いている。そのため現在も心不全に対する新規治療薬の開発は必要とされている。心不全が進行すると心筋細胞においてATPの需要と供給のバランスが崩れることが知られているが、現在の治療薬は主にATPの需要を減らす作用であり、供給量を増加させる治療薬は存在していない。本研究では既報において細胞内ATP量を増加させることが報告されているValosin-containing proteinのATPase阻害剤を用いて心不全モデル動物におけるATP量の評価と心機能への影響を評価し、臨床応用を目標とする。