心臓CTの細胞外容積分画による、がん治療関連心筋症の早期診断への応用
Project/Area Number |
22K16088
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
酒谷 優佳 大阪医科薬科大学, 医学部, 助教 (50898418)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | がん治療関連心筋症 / 腫瘍循環器 / 早期診断 / 細胞外容積分画 / アントラサイクリン |
Outline of Research at the Start |
近年、がんの診断・治療法の進歩に伴い、がん患者の死亡率は低下している。一方、抗がん剤による「がん治療関連心筋障害(CTRCD) 」は、進行すると予後不良となるため、早期診断、早期治療介入が重要である。心エコーのスペックルトラッキング法を用いてのCTRCD早期診断が有用とされるが、 検者間誤差や描出不良の場合には判定困難である。一方で、最新の心臓CTによる心筋細胞外容積分画(ECV) は安定して取得でき、早期の心筋障害の検出が可能とされている。本研究の目的は、CTRCD早期検出における心臓CTのECV有用性を検討し、イベント発生の有無、生命予後との関連を解析し、予後改善につなげることである。
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Outline of Annual Research Achievements |
初年度は、がん治療関連心筋症(CTRCD)の実態調査が必要と考え、まず院内の体制構築に力を注いだ。がん治療薬に関して、従来のCTRCD起因薬剤であるアントラサイクリン、HER2阻害薬に加え、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)、抗体医薬品などをがん患者に使用する前に、循環器内科への受診をする様な診療体制の構築をめざした。当病院内で、がん関連診療科及び化学療法センター、臨床研究センター(治験取扱の部署)への働きかけにより、循環器内科の事前受診率は上昇してきた。その上で、より詳細な心臓エコー図検査(スペックルトラッキング法)やBNPなどの臨床データの蓄積をデータベース化することにより研究の準備を行なっている。これによりCTRCDの発生頻度、関連因子の推定などを行なうことが可能となってきた。がん治療導入後のフォローであるが、現在は3ヶ月毎を標準としているが、この期間については国内外の報告を参考に修正して行きたい。 また、本年度内に当大学に腫瘍内科学教室が誕生し、学際領域(腫瘍循環器学)の研究を行う体制が整備されてきた。本研究におけるCTRCDのメカニズムの解明を重要なテーマの1つになっており、今後の発展を期するところである。 一方、今回の研究において核となる心臓CTの細胞外容積分画については、専用ソフトウエアの導入が必須であり、病院への導入を試みているが現在まだ実現に至っていない。早期に実現する様に働きかけを継続的に行なっていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
がん治療前のスクリーニング及びベースラインの心機能評価は、循環器内科受診のフローが確立される様になり、大きな進歩である。心臓エコーを含む臨床データ等のデータベース化が進み、また予後フォローの体制も確立されてきた。一方で心臓CTの細胞外容積分画については、専用ソフトウエアの導入を早急に急ぐ必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
専用ソフトウエア導入については、関連部署への働きかけを循環器内科全体として行い、これからの研究推進を図っていくつもりである。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)