Project/Area Number |
22K16122
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
雨宮 妃 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 非常勤医師 (00769854)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 頚動脈 / 病理 / 脳心血管イベント / バイオマーカー |
Outline of Research at the Start |
急増する脳心血管イベントを予防するには、個々の疾患病態や予後を予測し治療 (介入)の根拠となるバイオマーカーの探索同定が予測予知医療には開発が急務である。動脈硬化性大動脈瘤の組織を用いた先行研究で、 [NPC2], [IGFBP7], [THBS1]の3つの分子が血中でも動脈硬化病変ともに大きく変動していることをみいだした。頚動脈の病理組織像にて動脈硬化 壁 (プラーク)の不安定組織成分と血管壁の脆弱性の相関があることも判った。本研究では、同定された3つの分子の頚動脈プラークの不安定組織成分における分布と血中動態を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
急増する脳心血管イベントを予防するには、個々の疾患病態や予後を予測し治療 (介入)の根拠となるバイオマーカーの探索同定が予測予知医療には開発が急務である。動脈硬化性大動脈瘤の組織を用いた先行研究で、 [NPC2], [IGFBP7], [THBS1]の3つの分子が血中でも動脈硬化病変ともに大きく変動していることをみいだした。頚動脈の病理組織像にて動脈硬化壁 (プラーク)の不安定組織成分と血管壁の脆弱性の相関があることも判った。本研究では、同定された3つの分子の頚動脈プラークの不安定組織成分における分布と血中動態を明らかにする。これらにより、動脈硬化の進行度やプラーク壁の脆弱性(プラーク破裂)により発症する脳心血管イベントの予後予測となる簡便な血中サンプルの新規分子マーカーとしての臨床応用へ発展させることにより、超高齢化社会のニーズに応えることを目指している。
2022年度は、ヒトの頚動脈組織における新規バイオマーカーの組織解析プロトコール確認を行った。ヒトの頚動脈組織へのこの技術の応用はまだ非常に報告が少なく、色々な条件のもとで健常例を用いて検討を行った。ヒトの頚動脈組織は脂質に富み染色が難しい組織であるため、抗体液の調整を行い比較検討した。最適な条件での免疫染色方において研究を進めている。染色結果にむらがあるため、一部で、さらなるプロトコールの修正が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
検討を行った頚動脈組織での新規バイオマーカーの免疫染色の反応性が弱く、鮮明な良質な画像を得るためにはさらなるプロトコールの修正が必要である。また新型コロナウイルスのパンデミックのため、他施設の研究協力者が移動できないなどの影響も受けたため、やや遅れているとの評価とした。
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Strategy for Future Research Activity |
頚動脈組織では有用性が確認できたプロトコールを基本とし、新規バイオマーカーの免疫染色による画像取得を進め、予後との相関を行う予定である。頚動脈組織はまず免疫染色が適切に新規バイオマーカーの染色できるようプロトコールの最適化に努める。
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