Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
高齢者心不全の約半数を占める心収縮機能が保たれた心不全(HFpEF)は、依然として有効な治療薬が存在しない難治性疾患である。造血幹細胞に加齢と共に体細胞変異が生じ適応性の高いクローンが増幅される現象「クローン性造血(CH)」は、動脈硬化、虚血性心不全の独立した危険因子であることが報告されたことから、最近、循環器領域において注目を集めている。しかし、これまでにCHとHFpEFの関連性を検証した報告はない。本研究はCHに着目してHFpEFの新しい病態生理を明らかにし、将来の治療薬開発につなげることを目指すものである。