Project/Area Number |
22K16150
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
矢部 敬之 東邦大学, 医学部, 院内講師 (90565219)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 冠動脈慢性完全閉塞 / 冠微小循環障害 / 慢性完全閉塞病変 |
Outline of Research at the Start |
心臓死の主な原因である虚血性心疾患のうち、冠動脈慢性完全閉塞(CTO)病変を含む複雑病変は予後不良であるが、CTO病変に対する経皮的冠動脈形成術(PCI)の治療効果判定と予後改善効果は未だ不明である。近年、虚血性心疾患に伴う冠微小循環障害が心血管イベント、すなわち予後に影響を来すことが報告されているが、CTO患者においてPCIに伴う冠微小循環障害が及ぼす影響と予後評価を検討した研究はない。本研究は、PCIの適応となるCTO患者の完全血行再建術後の治療効果判定を経時的な冠微小循環障害と123I-BMIPPを用いて検討し、PCIに伴う冠微小循環障害の改善と心血管イベント抑制の関連性を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
冠動脈慢性完全閉塞 (chronic total occlusion; CTO) 病変を含む複雑病変は予後不良であるが、CTO病変に対する経皮的冠動脈形成術 (percutaneous coronary intervention; PCI) の治療効果判定と予後改善効果は未だ不明である。近年、虚血性心疾患に伴う冠微小循環障害が心血管イベント、すなわち予後に影響を来すことが報告され注目されているが、CTO患者においてPCIに伴う冠微小循環障害が及ぼす影響と予後評価を検討した研究はない。PCIによる治療効果判定と予測指標を開発する事が出来れば、CTOに対して治療効果の高い患者の選択ができ予後改善に繋がると考える。本研究は、予後改善効果が未だ明らかにされていないCTO-PCIの適応と有効性を明らかにするため、治療後の冠微小循環障害の変化からCTO-PCIの治療効果判定と心血管イベント発生を検討し、冠微小循環障害改善に寄与する予測因子を解明することを目的とする。研究対象は201TIと123I-BMIPPの2核種心筋シンチグラフィーで残存心筋が証明され、当研究参加に同意が得られたPCI予定のCTO症例としている。 2022年度は約25例の登録が終わり、2023年度では新たに約15例の冠動脈慢性完全閉塞病変を有する症例登録を行った。また現在までに登録症例の全例で血行再建術を施行し術直後の冠微小循環障害評価を行った。 随時、PCI半年後に遠隔期冠動脈造影検査も施行し、治療病変枝の冠微小循環の再評価を行い、遠隔期の心血管イベント(心臓死、非致死性心筋梗塞、標的血管再血行再建術、心不全入院)を評価し、中間成績として学会にて報告を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当院では例年年間450例ほどの経皮的冠動脈形成術(PCI)を施行している。そのうち冠動脈慢性完全閉塞病変(CTO)のPCIは全例のおよそ8%程度である。しかしここ数年は年間PCI件数の減少とともにCTOの件数も減少しておりその結果、登録症例がやや遅れている状況である。 研究開始から現在までに研究同意が得られた治療適応となる冠動脈慢性完全閉塞病変に対して約40症例のPCIを施行しており完全血行再建が得られた症例に対して術直後の冠微小循環障害の評価の登録が済んでいる。登録症例において順次遠隔期の冠微小循環障害評価と心血管イベントとの関連を計画・評価しており、中間成績ができてきているため学会にて発表・報告を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在も新規登録を進めており本年には予定の50例の登録が完了する予定である。 遠隔期の冠動脈造影検査は治療半年後に施行しているため来年には全症例の遠隔期評価と心血管イベントとの関連が検討可能と考えており、学会にて報告そして論文作成の準備を進めている。
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