ベーチェット病患者唾液の好中球細胞外トラップ誘導能の低下原因の解明
Project/Area Number |
22K16337
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 54020:Connective tissue disease and allergy-related
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
益田 紗季子 北海道大学, 保健科学研究院, 講師 (10763617)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | ベーチェット病 / 好中球細胞外トラップ / NETs / 口内炎 / 唾液 / DNase I抵抗性 |
Outline of Research at the Start |
ベーチェット病は繰り返し発生する口内炎を特徴とする難治性疾患である。健常者の唾液には好中球細胞外トラップ(NETs)誘導能があり、唾液により誘導されるNETsは口腔内の除菌に働いている。しかし、ベーチェット病患者の唾液ではNETs誘導能が低下しており、それが口腔内の感染防御機構の破綻、そして口腔潰瘍の原因となっている可能性がある。本研究では、治療前後のベーチェット病患者の唾液をプロテオーム解析で比較し、ベーチェット病の患者のNETs誘導能低下の原因を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
ベーチェット病は口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍(口内炎)を主症状とし、軽快と発作を繰り返しながら進行する難治性疾患である。何らかの遺伝要因にウイル ス感染や細菌感染などの環境要因が加わり、過剰な免疫応答や炎症が引き起こされると考えられているが、その病態生理には未だ不明な点が多い。健常者の唾液 には好中球細胞外トラップ(NETs)誘導能があり、唾液により誘導されるNETsは口腔内の除菌に働いているが、ベーチェット病患者の唾液ではNETs誘導能が低下 しており、それが口腔内の感染防御機構の破綻、そして口内炎の原因となっている可能性がある。本研究では、ベーチェット病患者の唾液のNETs誘導能の低下原因や口内炎の発生原因を明らかにすることを目的としている。 これまでに、ベーチェット病(疑い含む)患者唾液において、NETs誘導活性や唾液中のNETs誘導因子であるSialyl Lewis Xが有意に低下していることを明らかにした。しかし、これらの因子は口内炎の有無と直接的な関連は認められなかった。そこで、治療によりNETs誘導活性が回復し、口内炎も改善したベーチェット病患者を複数例抽出し、その治療前後の唾液を用いたプロテオミクス解析を実施した。 今年度は、プロテオミクス解析の結果をもとに口内炎の発生やNETs誘導活性の低下に関与する可能性のある因子として、タンパクAを同定した。タンパクAは健常人と比較して口内炎を有するベーチェット病患者唾液で有意に低下していた。また、NETs誘導活性のない唾液にタンパクAを添加することで、NETs誘導活性が回復することを明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ベーチェット病の治療前後の唾液を用いたプロテオミクス解析により、口内炎の発生やNETs誘導活性の低下に関与する可能性のあるタンパクAを同定することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
タンパクAがNETs誘導活性を回復する機序を明らかにする。また、タンパクAが口内炎の発生に関与することを統計学的に明らかにする。また追加で収集した唾液約30検体についても、タンパクA量を含むNETs関連因子の測定を実施する。
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Report
(2 results)
Research Products
(18 results)