老化細胞に着目した新型コロナウイルス重症化メカニズムの解明
Project/Area Number |
22K16386
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 54030:Infectious disease medicine-related
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
津島 博道 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (90892208)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | 肺組織 / 老化細胞 / 急性肺損傷 / マウスモデル / 細胞老化 / セノリシス / SARS-CoV-2 |
Outline of Research at the Start |
ウイルス感染によって誘導される炎症病態の模倣モデルマウスを使用し、肺組織内で炎症を誘導する。このシステムを用いて、加齢に伴う肺組織炎症病態の変化について調べる。また、炎症病態に対する肺組織の老化細胞の影響について調べるために、本研究では、任意の時期に肺組織から老化細胞を除去可能な遺伝子改変マウス(ARF-DTRマウス)を利用し、老化細胞排除時の炎症反応について検討する。さらに既存のセノリティック薬の、感染に伴う肺組織炎症病態に対する効果について調べ、薬理学的な老化細胞除去の有効性について検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、新型コロナウイルスの重症化について細胞老化との関連を明らかにすることにある。新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の重症化は高齢者で頻度が高く、その病態は急性肺損傷による呼吸不全を呈することが知られている。老化細胞は加齢とともに組織に蓄積し、様々な加齢性疾患の病態に関連することが知られている。本研究では、急性肺損傷における細胞老化の影響についてマウスモデルを用いて以下の2つの仮説を検証する。①老齢マウスより老化細胞を除去することにより急性肺損傷の増悪化を予防できる、②若齢マウスへの老化細胞の移植は急性肺損傷を増悪化させる、の2仮説を検証する。老齢マウスから老化細胞を除去するため、ABT-263を老齢マウスへ投与した。ABT-263は肺組織において、細胞老化マーカーであるInk4a, Arfの発現ならびにSA-b-gal活性を低下させることを確認した。さらに、マウスの肺組織から移植用の肺繊維芽細胞を単離した。移植細胞を生体内で確認するため、レトロウイルスを用いて肺繊維芽細胞に緑色蛍光タンパク質(GFP)発現を誘導させ、マウス肺組織へ移植した。移植後に解剖して肺組織切片を作製し、GFPの発現を確認したところ、移植した細胞は少なくとも24時間は肺組織内に生着することを確認した。現在、老化細胞除去もしくは移植したマウスに急性肺損傷を誘導し、病態との関連を解析しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題の進捗状況は、当初の予定よりも遅れている。代表研究者の施設異動に伴い研究体制、研究環境、研究計画の再構築が必要となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
異動に伴う研究環境の整備も整いつつあるため、前年度までに実施できなかった実験を進めるとともに、得られた成果をまとめていく予定である。実験内容は、老化細胞を除去もしくは移植したマウスに急性肺損傷を誘導し、肺組織の組織病理学的解析、肺機能測定、気管支肺胞洗浄液(BALF)の解析、炎症性サイトカインなどの定量を行い、急性肺損傷の重症化における老化細胞の影響を解析する。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)