Development of Innovative Immune Combination Therapy Based on Tumor and Stromal Morphology of Colorectal Cancer
Project/Area Number |
22K16480
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 55020:Digestive surgery-related
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
白石 卓也 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (90881277)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 上皮間葉転換 / 癌関連線維芽細胞 / 腫瘍免疫関連因子 / desmoplastic reaction / 低分化胞巣 / 大腸癌 / 腫瘍形態 / 間質形態 / 免疫療法 |
Outline of Research at the Start |
免疫療法の発展により薬物療法は進歩してきているが、大腸癌に対する免疫療法の適応は限られている。癌組織での上皮間葉転換(EMT)は腫瘍局所への免疫細胞浸潤を抑制し免疫療法抵抗性を誘導することから近年注目されている。 本研究では大腸癌の形態学的特徴や免疫療法の感受性と相関するEMTや腫瘍免疫関連因子を明らかにすることで、大腸癌に対する免疫療法の感受性に関連する分子マーカーを同定する。
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Outline of Annual Research Achievements |
癌の浸潤や転移の過程に重要である上皮間葉転換(EMT)の誘導は、癌関連線維芽細胞の機能を反映するdesmoplastic reaction (DR)と癌先進部の脱分化所見としての低分化胞巣(PDC)から病理組織標本上で形態学的に分類でき、大腸癌の予後と相関していることが報告された。以前からDRやPDCは癌の病期に関係なく転移や予後との相関していることが報告されており、DRやPDCはEMTの誘導の結果を示した腫瘍間質の形態学的特徴であると考えられている。しかし、大腸癌におけるDRやPDCといった形態学的特徴と相関するEMT関連因子や、誘導されたEMTにおいて腫瘍免疫に関連する因子は未だわかっていない。そこでDRやPDCといった形態学的特徴や免疫療法の感受性と相関するEMT関連因子や腫瘍免疫関連因子を明らかにすることで、大腸癌に対する免疫療法の感受性に関連する分子マーカーを同定することを目的とした。2022年度は、EMTの誘導に関連し、癌関連線維芽細胞の機能を反映するDRと癌先進部の脱分化所見としてのPDCを病理組織標本上で形態学的に分類した。また、癌先進部のコラーゲン線維とエラスチン線維の免疫染色を行った。さらに腫瘍免疫関連因子との関係を明らかにするために腫瘍周囲のCD3とCD8、CD163の免疫染色を行い腫瘍浸潤リンパ球について評価した。今後は評価した項目をもとに患者背景因子や予後との検討や、E-カドへリンなどのEMT関連因子との検討を進めていく。現在までに腫瘍間質にコラーゲン線維の増成が多いとTリンパ球浸潤は少なく、さらに再発割合が高く予後不良であることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、EMTの誘導に関連し、癌関連線維芽細胞の機能を反映するDRと癌先進部の脱分化所見としてのPDCを病理組織標本上で形態学的に分類した。また、癌先進部のコラーゲン線維とエラスチン線維の免疫染色を行った。さらに腫瘍免疫関連因子との関係を明らかにするために腫瘍周囲のCD3とCD8、CD163の免疫染色を行い腫瘍浸潤リンパ球について評価した。予定していた研究項目をこなすことができたため、おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、2022年度に評価した病理組織標本上で形態学的に分類した項目や、癌先進部のコラーゲン線維とエラスチン線維の評価結果や腫瘍免疫関連因子の評価結果をもとに患者背景因子や予後との検討を行う。また、E-カドへリンなどの既知のEMT関連因子との検討を進めていく。さらに、DRやPDCといった形態学的特徴や免疫療法の感受性と相関するEMT関連因子や腫瘍免疫関連因子を明らかにするための検討を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)