レドックス評価による劇症化予測を目的とした心筋炎の非侵襲的診断法の開発研究
Project/Area Number |
22K16591
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 55050:Anesthesiology-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
水田 幸恵 九州大学, 医学研究院, 助教 (20906341)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 心筋炎 / DNP-MRI / ミトコンドリア機能 / レドックス / 心筋 / ミトコンドリア |
Outline of Research at the Start |
急性心筋炎は感冒の一亜型であるが、軽度な初期症状でも急速に循環不全に至る劇症型へ向かう例が存在する。劇症化を病初期に予測できれば、救命率の向上が見込まれる。心筋炎の病態には心筋の酸化ストレスやミトコンドリア機能異常が関わっており、それらを生体イメージングで可視化することで、心筋炎の病態を非侵襲的に評価できる可能性がある。本申請研究では、レドックスイメージング装置を用いて心筋炎の生体内レドックス状態を可視化し、定量的に評価する非侵襲的診断法を開発するとともに、将来的に劇症化予測へ応用することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度まで行ってきたドキソルビシン誘発急性心筋炎モデルマウスでのDNP-MRIでの病態評価に加えて、治療モデルや他の心筋炎モデルでの評価を行なった。 治療モデルとして、以前の実験でドキソルビシン誘発急性心筋炎モデルマウスに治療効果があることを確認している、チオ硫酸ナトリウムを投与し、DNP-MRIで評価をおこなった。DNP-MRIでのニトロキシルラジカルの代謝速度には病態群と治療群で有意差がなかった。 チオ硫酸ナトリウムは以前の研究では、抗酸化酵素活性の低下を改善することで急性心筋炎マウスモデルでの治療効果を発揮していた。また以前の心臓DNP-MRIの実験ではでは主に心筋のミトコンドリア機能の低下をニトロキシルラジカルの代謝速度低下として反映していた。今回、細胞実験においてもチオ硫酸ナトリウムによってドキソルビシン心筋障害でのミトコンドリア代謝は有意に改善しておらず、そのことがDNP-MRIの画像強度へ反映が乏しかった原因であると考えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究開始当初に予定していたin vivo DNP-MRIとin vitroの実験は予定通り施行した。
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Strategy for Future Research Activity |
ニトロキシルラジカルの代謝速度に有意差がなかったモデルに関する検討実験を行う。また他の心筋炎モデルとして敗血症性心筋炎の一般的なモデルであるリポポリサッカロイド(LPS)を用いたマウスモデルを作成し、薬剤性心筋炎と同様にレドックスイメージングによる定量的評価が可能かどうかを検討する。 今までの研究結果をまとめ、国際学会で発表する。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)