脳硬膜マクロファージを中心とした新たなせん妄発生機序の解明
Project/Area Number |
22K16600
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 55050:Anesthesiology-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐藤 威仁 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (10638258)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | マクロファージ / 硬膜 / 肥満細胞 / Macrophage / Dura / Mast Cell / Macropharge / せん妄 / 敗血症 / 集中治療 |
Outline of Research at the Start |
脳を包む髄膜のうち、硬膜組織には近年新たにリンパ管の存在が明らかとなったことや、脳硬膜血管周囲にマクロファージが存在する事が報告され、その生理学的意義に関し検討が行われてきている。マクロファージは貪食能をもつ白血球細胞の一種であり、抗原提示やサイトカイン産生などの炎症反応に関連する細胞である。近年、硬膜の炎症が脳実質に影響を及ぼし行動学的に影響を及ぼす可能を示唆した報告がなされ、脳実質と脳硬膜との相互的な関連が示唆されている。 本研究では、脳硬膜マクロファージがせん妄発生機序と関連するという仮説を立て、せん妄モデルマウスを作成し、せん妄発生の関連並びに予防、治療に関し検討することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度はマウスを購入し、動物実験を開始し主にせん妄モデルマウスの作成とY迷路試験をはじめとした行動学的検討を行った。 マウスにLPSを投与し、Y迷路試験でのせん妄状態を確認できた。 次に、術後せん妄モデルマウスの作成を行った。イソフルレン麻酔下にマウスを開腹手術(開腹し腸管を綿棒で数回圧迫し、その後閉腹する)を行い、その後同様に行動学的評価を行った。いずれも行動学的な評価ではコントロール群と有意差は出ており、本研究におけるせん妄モデルとして評価できうると考えられた。 一方で、免疫染色での評価は抗体の関係か安定しない傾向があったため試薬を変更して条件を変えて検討したが、まだ有意なデータを得るには至っていない。 来年度はこれら2つのせん妄モデルマウスを用い、組織学的な検討としてさらなる硬膜の免疫染色を行う方針である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床業務との兼ね合いで実験を行うための時間の確保が依然困難ではあるが、せん妄モデルマウスを検討し評価ができ、次年度の組織学的な評価を行う下準備ができたと考えられた。そのため「おおむね順調に進展している」という評価とした。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は本研究の最終年度に当たるため、せん妄モデルマウスに対する組織学的な検討を行い、データを解析していく方針である。その後学会発表、論文作成に取り掛かれることができれば理想的であると考える。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)