尿中miRNAsを用いた小児もやもや病の診断と病期進行予測
Project/Area Number |
22K16683
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56010:Neurosurgery-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
金森 史哲 名古屋大学, 医学系研究科, 特任助教 (00905979)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | もやもや病 / 尿中miRNA / 小児もやもや病 |
Outline of Research at the Start |
小児もやもや病患者は、「早期診断」および「適切な経過観察による病期進行の把握」に基づく治療計画が重要である。必要な検査として脳血管撮影やMRIが挙げられるが、安静保持が困難な小児患者では鎮静薬剤投与のために疼痛を伴う静脈確保が必要な事も多く、啼泣による脳血流低下のリスクを孕む。そのため、安全かつ簡便な小児もやもや病の診断と病期進行予測を可能とする手段の確立が求められている。本研究の目的は、「小児もやもや病の尿中miRNAを用いた診断モデルの確立と病期進行バイオマーカーの同定」である。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、尿中miRNAを用いて、もやもや病の診断および病期進行予測を行うことである。もやもや病の診断と病期進行予測は、現在MRIや血管撮影などの時間やコストのかかる画像検査しか確立されていないため、侵襲のない簡便な方法が求められている。尿は患者から侵襲なく得られる検体であり、liquid biopsyとして最も簡便で有用であると考えた。 本研究を開始してから、もやもや病患者60検体、健常者30検体を収集した。そのうち6検体ずつからmiRNAを抽出し、miRNA-seqに必要な次世代シーケンスライブラリを作成、シーケンスを行った。シーケンス解析では、ライブラリーのQualityは担保されており、データの正確性に問題がないことを確認した。また発現解析では、miRNAが500種類以上で確認できており、miRNAの抽出も問題なくできていることが確認できた。Scatter Plotをもやもや病群と健常群で描くと、ある程度のばらつきが確認でき、2群間に差がある可能性が示唆された。DEseqを用いた2群間の統計学的解析では、P値0.05を切るmiRNAが数十種類確認できたが、多重検定補正ではq値0.05を下回るmiRNAは確認できなかった。本12検体を用いたmiRNA-seqの解析結果から、両群間にある程度の差がある可能性があるため、検体数を増やすことで検出力を上げ、有意差をもつmiRNAを同定できる可能性が高いと考えた。現在、さらに両群に6検体ずつを追加し、NGSシーケンスライブラリを作成中である。 本課題の研究結果を出す前に、中断申請をさせていただくことになった。 再開後には必ずや本研究を完遂し、発表・論文化することで、貴重な実験費を使わせていただいた結果を医療の進歩および患者の利益になるように努める所存である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)