狭窄性腱鞘炎における加齢と閉経が及ぼす複合的な影響の解明
Project/Area Number |
22K16713
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56020:Orthopedics-related
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
岩川 紘子 信州大学, 医学部附属病院, 医員 (40770772)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | tendon biology / sex hormones / menopause / Tendon biology / estrogen / aging / combined effect |
Outline of Research at the Start |
ばね指やドケルバン腱鞘炎などの腱疾患は、おもに40-60代の女性に発症しやすいとされている。閉経に伴うエストロゲン欠乏が発症に関与すると考えられているが、その発症の原因はいまだ不明な点が多い。申請者はこれまでの研究において閉経モデルマウスの腱に炎症・血管新生に関連する遺伝子群の発現変動を認めることを明らかにしている。本研究ではさらにエストロゲンの欠乏と加齢による腱への複合的な影響を調査することで腱鞘炎の病態解明さらには新規治療法や予防法の開発への研究基盤の確立を目的とする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究計画調書の予定に則り、卵巣摘出による閉経処置を施行したマウス を約1年間加齢させ滑膜内腱からRNAシークエンスによる全遺伝子解析をおこなった。評価項目では、第一解析でマッピング、発現量、データクオリティーチェックを行なった。第二解析では、二群間を比較し、2倍以上、P値0.05以下で発現変動した遺伝子抽出、gene ontology解析ををおこなった。さらに、卵巣切除後8週の発現変動遺伝子との比較をおこなった。結果、卵巣摘出後60週群において2倍以上の発現増加と発現減少遺伝子を同定抽出し、Gene Ontology解析の結果、発現増加を認めた遺伝子群および発現減少を認めた遺伝子群での特性を見出した。また、卵巣摘出後8週群と60週群の発現変動遺伝子における一致をそれぞれ3%、0.6%で認め両群で発現増加を認めた中には腱代謝に重要と考えられる遺伝子の変動も認められた。卵巣摘出後8週と60週群での変動遺伝子は大きく異なっており、性ホルモン欠乏状態の長期化と加齢性変化が加わることによって滑膜内腱の細胞外基質の組織代謝へ影響を及ぼす可能性が示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね予定に沿って進捗していると考える。
|
Strategy for Future Research Activity |
来年度も研究計画調書に則り、組織学的解析を中心に調査を継続する。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)