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エストロゲン転写補助因子Ncoa6による細胞骨格制御は子宮内膜症進展に関与するか

Research Project

Project/Area Number 22K16870
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

渡邉 憲和  山形大学, 医学部, 助教 (10594319)

Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Keywords子宮内膜症 / 子宮内膜間質細胞 / 細胞骨格 / Ncoa6
Outline of Research at the Start

本研究では、子宮内膜症が進行する原因を調べる。子宮内膜症とは、子宮内膜が卵巣や他臓器で増殖する疾患で、痛みや不妊症、発癌の原因となる。この疾患は女性ホルモンであるエストロゲンにより悪化することがあるが、エストロゲンに関連するNcoa6という因子が進行に関連している可能性がある。 Ncoa6は正常な子宮内膜の細胞でactinという分子の動きを制御していると考えられ、このNcoa6によるactinの制御が、子宮内膜症の進展に関与している可能性がある。本研究では、子宮内膜症の進展にこのNcoa6によるactinの制御が関連しているかを検証する。

Outline of Annual Research Achievements

子宮内膜症は、子宮内膜あるいはその類似組織が異所性に存在する疾患で、異所性内膜が正常組織に浸潤して疼痛、不妊症、発癌の原因となり、著しくquality of life を低下させる。本研究の目的は、難治性疾患である子宮内膜症の組織浸潤の機序を細胞骨格の視点から明らかにし、新たな治療ターゲットを見出すことである。
我々は、子宮内膜症性嚢胞15例の手術摘出検体から異所性子宮内膜間質細胞を分離培養した。この中には、術前にゴナドトロピン放出ホルモン受容体アンタゴニストによって、偽閉経療法を受けている患者が含まれていた。また、同様に、子宮体部内膜から正所性子宮内膜間質細胞を分離培養した。子宮内膜症組織から採取した異所性子宮内膜間質細胞は発育速度が遅かったため、培養条件を変更しながら培養を試みた。正所性・異所性の子宮内膜間質細胞について、転写補助因子Ncoa6の発現をWestern blotで比較したところ、正所性子宮内膜間質細胞に比べて、異所性子宮内膜間質細胞の方がNcoa6の発現が低かった。
また、正所性子宮内膜間質細胞、Ncoa6をknock downした正所性子宮内膜間質細胞、異所性子宮内膜間質細胞の三者について蛍光免疫染色を行い、細胞質内のactin fiverの分布を調査した。すると、異所性子宮内膜間質細胞のactin fiverの分布は、Ncoa6をknock downした正所性子宮内膜間質細胞と類似していた。
その他の関連シグナルの検討も継続しているが、子宮内膜症由来の異所性子宮内膜間質細胞はin vitroでの発育が悪く、研究の進捗はまだ不十分である。そこで、子宮内膜症は慢性炎症であることから、小胞体ストレスとの関連が示唆されており、この観点から、正所性子宮内膜間質細胞における小胞体ストレス応答についても研究を進めている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

近年、子宮内膜症は手術を行わずに保存的治療を行うことが増えているため、子宮内膜症の手術症例が減っている。そのため、当院で手術した症例が予想より少なく、子宮内膜症の検体を採取する機会が少なかった。また、子宮内膜症の手術検体から採取した異所性子宮内膜間質細胞の細胞培養においては、細胞の発育が不良であり、蛋白質や遺伝子解析に必要な細胞の量が確保できなかったため、解析できた項目が少なかった。

Strategy for Future Research Activity

主に研究推進の制限となっているのは、子宮内膜症の手術検体から採取した異所性子宮内膜間質細胞の培養の問題である。培養条件について随時見直しながら培養を行っているが、異所性子宮内膜間質細胞の安定的な培養が難しいのが現状である。そのため、現在、正所性子宮内膜を用いた研究を並行して行っている。子宮内膜症は慢性炎症であり、病態に小胞体ストレスが関与していると言われている。この点から着想し、正所性子宮内膜間質細胞を用いて、小胞体ストレス応答に着目した検討を始めた。正所性子宮内膜間質細胞に小胞体ストレスを付加すると、小胞体ストレスの多寡によって細胞のviabilityが変化することがわかった。予定していた研究の推進とともに、小胞体ストレスに関連した子宮内膜間質細胞および子宮内膜症に関する新たな知見を得ることを目指して研究を進める。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2024

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Effect of endoplasmic reticulum stress on Human endometrial stromal cell decidualization2024

    • Author(s)
      Tomomichi Ito, Norikazu Watanabe, Risako Yamaguchi, Mika Fukase, Keiko Yamanouchi, Satoru Nagase
    • Organizer
      第76回日本産科婦人科学会学術講演会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2022-04-19   Modified: 2024-12-25  

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