Project/Area Number |
22K16894
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
多田 紘恵 群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (90835745)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | cfDNA / ctHPVDNA / HPV関連中咽頭癌 / CTCs / リキッドバイオプシー / 末梢血循環癌細胞 / 上皮間葉転換 / シングルセル解析 / 頭頸部癌 / MET / Liquid Biopsy / Precision Medicine |
Outline of Research at the Start |
Liquid Biopsyとして注目されている循環癌細胞(Circulating tumor cells: CTCs)の遺伝子発現には患者間でHeterogeneityを認め、これを理解することは、頭頸部癌治療における治療法の個別化、複合化に向けて非常に重要である。本研究では、頭頸部癌患者のCTCsに対してシングルセル解析(single cell RNA sequencing ; scRNA-seq)を行うことで、頭頸部癌の治療におけるバイオマーカーを探索することが目的で、頭頸部癌の治療戦略および分子標的薬の適応患者の選択(Precision Medicine)に寄与するものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部癌患者におけるCirculating Tumor Cells(CTCs)のシングルセル解析を目標にしているが、頭頸部癌患者における有用な予後規定バイオマーカーの探索を進め、シングルセル解析のよい対象者を見出すことに本年度は務めた。 頭頸部癌においては、HPV関連中咽頭癌におけるCirculating Tumor HPV DNA(ctHPVDNA)が特異度および検出度が高いと言われ、Chera BSらは化学放射線療法治療中のctHPVDNAのクリアランスが病勢コントロールに関与すると報告した。同様の報告が多数ありctHPVDNAは中咽頭癌治療のバイオマーカーの1つとして活用が期待されている。 現在の研究では、2018年より中咽頭癌患者を中心に治療前の末梢血を採取しcfDNAを抽出して研究を進めている。ctHPVDNAを含めたctDNAの頭頸部癌におけるバイオマーカーとしての活用を検討し、HPV関連癌へのctHPVDNAの予後への関与を解析するとともに、HPV非関連癌におけるctDNAの検出や臨床的意義についても今後検討する予定である。また、cfDNAやctDNAの解析結果とCTCsとの関連などを解析するととで、頭頸部癌におけるリキッドバイオプシーの有効性を網羅的に解析する予定である。 最終的にはcfDNA/ctDNA、CTCsとの関連を解析し、転移能の高いことが想定される頭頸部癌患者のCTCsを抽出し、培養までできれば、より効率的なシングルセル解析ができるのではないかと考えている。引き続き頭頸部癌患者における有用な予後規定バイオマーカーの探索を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度は初回治療前の頭頸部癌患者からの血清検体からDNAを抽出しcfDNAの検出解析を行った。cfDNAが多く検出される患者で予後不良であることが明らかになった。概ね研究は順調に進んでいると考えらえる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も頭頸部癌患者のcfDNAの臨床的意義についてさらに解析を進める予定である。可能であれば、末梢血循環癌細胞(CTCs)との関連についても解析したいと考えている。最終的にはcfDNA/ctDNA、CTCsとの関連を解析し、転移能の高いことが想定される頭頸部癌患者のCTCsを抽出し、培養の成功に臨みたい。この点を解決することで効率的なシングルセル解析を目指したい。
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