Project/Area Number |
22K16916
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
村嶋 明大 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (70816925)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 頭頸部癌 / 低酸素環境 / 頭頸部扁平上皮癌 |
Outline of Research at the Start |
頭頸部癌は5年生存率50-60%と非常に予後の悪い疾患であり、新規治療法の開発や、予後を予測できるバイオマーカーの開発が待たれている。固形腫瘍の周囲には細胞増殖と血管新生の不均衡に起因する低酸素環境が存在している。一部の癌細胞は低酸素環境に適応し、抗癌剤や放射線への抵抗性を示し、浸潤・転移・再発の原因の一つとなると考えられている。HIF-3αは低酸素環境適応因子を抑制することが報告されており、HIF-3αの低発現が低酸素誘導因子の増加を導き、頭頸部癌の低酸素環境への適応に関わっている可能性が考えられた。新たな治療標的・バイオマーカーとしての可能性の探究を目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
頭頸部癌は5年生存率50-60%と非常に予後の悪い疾患であり、新規治療法の開発や、予後を予測できるバイオマーカーの開発が待たれている。固形腫瘍の周囲には細胞増殖と血管新生の不均衡に起因する低酸素環境が存在していることが知られている。そして、一部の癌細胞は低酸素環境に適応し、抗癌剤や放射線への抵抗性を示し、浸潤・転移・再発の原因の一つとなると考えられている。がん細胞の低酸素環境への適応には低酸素誘導因子(HIF)の活性化が重要な役割を果たすことが知られている。公開されているデータベースを解析することで、頭頸部扁平上皮癌の生命予後とHIF-3αの発現に逆相関があることを確認した。HIF-3αは低酸素環境適応因子を抑制することが報告されており、HIF-3αの低発現が低酸素誘導因子の増加を導き、頭頸部癌の低酸素環境への適応に関わっている可能性が考えられた。また、細胞株においてはHIF-3αはDNAメチル化により発現が抑制されていることがわかった。そこで、本研究はHIF-3αと予後のメカニズムを明らかにし、新たな治療標的・バイオマーカーとしての可能性の探究を目的とする。 予備研究の段階ではあるが、頭頸部癌細胞株において低酸素環境におけるHIF1AとHIF-3α、およびHIF1A-AS1、HIF1A-AS2とHIF-1Aの発現の相関に着目し、現在vitroで解析を行っている。発現と腫瘍細胞の浸潤・増殖との関係を確認する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ感染の拡大に伴い、研究に割り当てられるeffortが少なかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ感染収束に伴い、研究に割り当てれる時間が増えることが見込まれる。 研究も推進できることが予想される。
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