Project/Area Number |
22K16919
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
本庄 需 帝京大学, 医学部, 助教 (70915511)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 温度眼振検査 / 流体シミュレーション / 温度刺激検査 / 外側半規管 / 数値流体力学 |
Outline of Research at the Start |
温度刺激検査は、外側半規管の機能を簡便に評価できる方法として広く普及している。しかしその機序について、いまだ定まった見解はなく、半規管内の内リンパの動態は正確にはわかっていない。 半規管は骨に覆われているため、内部をを直に観察することは困難であるが、ソフトウェアによる解析は半規管内の動態を予測する上で非常に有用である。 本研究の目的は、流体解析ソフトウェアにより、まず温度刺激検査において内リンパにどのような流動・圧変化が発生するのかを明らかにすることである。研究成果から、温度刺激検査の所見に対してより詳細な検討が可能となり、病態のさらなる理解や治療法の開発につな がることが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
温度刺激検査時に眼振が誘発される機序について、当初は内リンパの自然対流、その後に内リンパの熱膨張、熱浮力の影響、神経への直接刺激などが提唱されてきたが、いまだ定まった見解はなく、検査時の内リンパの動態は正確にはわかっていない。 半規管は骨に覆われているため、内リンパやクプラを直に観察することは困難である。そこで予備実験として正常のヒト内耳3次元モデルを用いた流体解析を行ったところ、内リンパの自然対流の発生は限局的で、クプラの偏位への寄与は小さい可能性が示唆された。このようにソフトウェアによる解析は半規管内の動態を予測する上で非常に有用である。 本研究の目的は温度眼振検査時における内リンパの自然対流、熱の拡散を考慮して内リンパにどのような流動・圧変化が発生するのかを、流体力学的解析を行うことで明らかにすることである。次いで重力、半規管の構造、内リンパの粘性、クプラの面積を変えた場合に、内リンパの動態がどう変化するかを解析することである。研究成果により、温度刺激検査の所見に対してより詳細な検討が可能となり、病態のさらなる理解や治療法の開発につながることが期待される。 当該年度においては、研究に必要な機材の購入申請を研究計画書に則って行った。また学術講演会へ参加し、最新の平衡学領域に対する知見を深めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究に必要な機材の申請・発注を行ったが納品の遅れが発生した。
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Strategy for Future Research Activity |
実験に必要な機材がそろい次第、研究を開始する。 現状は知見の収集に努める。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)