シスプラチンによる感音難聴に対するインスリン様細胞成長因子1の効果
Project/Area Number |
22K16928
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
山原 康平 帝京大学, 医学部, 講師 (00909153)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | シスプラチン / 内耳 / インスリン様細胞成長 因子1 / 酸化ストレス / アポトーシス |
Outline of Research at the Start |
シスプラチン(CDDP)による感音難聴は、聴覚路のどの部位が傷害されるのか一定した見解がなく、また有効な治療法が現在のところ存在しないが、IGF1が内耳保護効果を持つ基礎知見が得られている。本研究の目的は、CDDPによる聴覚路における傷害部位の同定、IGF1投与による当該難聴への効果確認と、その作用機序解明により、IGF1の臨床的意義を明らかにすることである。本研究では、すでに他の疾患の治療薬として上市されている薬物のIGF1を用いて研究することで、新規治療方法の創出への貢献が期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
前年までの研究で、インスリン様成長因子1(IGF1)がシスプラチン(CDDP)からの耳毒性を抑制する効果を持つことが分かった。CDDPは一般的に活性酸素種を発生させ、この酸化ストレスにより耳毒性を起こすことが知られている。IGF1がCDDPによる活性酸素種を抑制することで耳毒性を抑制すると仮説を立てそれを検証する実験を行った。酸化ストレスの指標として還元型グルタチオンと酸化型グルタチオンの比率(還元型酸化型グルタチオン比)を用いた。培養液のみ、CDDP単独、IGF1とCDDP同時投与の3群を36時間培養して、均質化した後、発色させ測定したところ、IGF1とCDDP同時投与群はCDDP単独投与群と比較して還元型酸化型グルタチオン比が大きい結果であり、IGF1はCDDPによる酸化ストレスを減弱させることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
日常業務が多忙で、研究に時間を割けない。
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Strategy for Future Research Activity |
論文投稿を行うところである。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)