Project/Area Number |
22K16933
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
高野 学 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (00812744)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 腫瘍溶解ウイルス / HF10 / 頭頚部癌 / 遠隔転移 |
Outline of Research at the Start |
近年、悪性腫瘍の新規治療法としてウイルスを癌細胞に感染・増殖させ腫瘍を破壊する「腫瘍溶解ウイルス療法」の開発が行われている。我々は名古屋大学で分離した抗腫瘍単純ヘルペスウイルスHF10の様々な癌における抗腫瘍効果をモデルマウス等を用いて明らかにしてきた。また独自の頭頸部癌モデルマウスを樹立し、HF10の治療効果を明らかにした。本研究ではHF10と免疫療法を併用した新規治療法を開発し、頭頸部癌におけるウイルス療法の臨床応用への基盤にしたいと考えている。また遠隔転移担癌モデルマウスにおいてHF10と免疫療法による治療を行い、治療効果や誘導された抗腫瘍免疫を解析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年、悪性腫瘍の新規治療法としてウイルスを癌細胞に感染・増殖させ腫瘍を破壊する「腫瘍溶解ウイルス療法」の開発が行われている。本研究では頭頸部癌におけるウイルス療法の臨床応用への基盤とするために抗腫瘍単純ヘルペスウイルスHF10と免疫療法を併用した新規治療法の開発と遠隔転移担癌モデルマウスにおける治療効果や誘導された抗腫瘍免疫を解析している。抗がん剤は細胞分裂に作用して殺細胞効果を引き起こす直接的な抗腫瘍効果を認めるが、特定の抗がん剤には癌による免疫抑制を解除し抗腫瘍免疫を増強する効果があることが報告されている。このような薬剤は免疫応答誘導性抗がん剤と呼ばれているが、我々はその一つのオキサリプラチン(L-OHP)に着目し、HF10との併用による治療効果を検討した。 in vitroにおけるHF10と免疫応答誘導性抗がん剤の併用治療の抗腫瘍効果の検討するために、我々が樹立したマウス口腔癌細胞株NMOC1を用いて、HF10とL-OHPの併用療法の殺細胞効果をMTS assayにて検討した。その結果、併用療法により強力な殺細胞効果を認めた。 続いてin vivoにおけるHF10と免疫応答誘導性抗がん剤の併用治療の抗腫瘍効果を検討したところ、対照群と比較して、併用治療群マウスにおいては腫瘍の増大抑制効果を認めた。これらの結果からはHF10と免疫応答誘導性抗がん剤の併用治療による抗腫瘍免疫の増強効果が示唆された。 続いてin vivoにおけるHF10と免疫応答誘導性抗がん剤の併用治療による抗腫瘍免疫の増強効果のメカニズムを解析するために治療後の腫瘍を採取して組織切片を作成。免疫染色を行ったところ、併用治療群においてCD8陽性T細胞の強い集積を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
HF10と免疫応答誘導性抗がん剤の併用治療については、予備実験などの結果を踏まえて、治療プロトコールを確立することができた。またその治療効果についてもin vitro、in vivoの両面から証明することが出来ている。また抗腫瘍免疫に関する評価も進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はC3Hマウスの尾静脈よりNMOC1細胞 を接種し肺腫瘍モデル(遠隔転移モデル)の樹立を試みる。モデルを樹立できたら、肺腫瘍に対するHF10と免疫療法の併用治療による治療効果を検討していく予定である。またHF10治療後の腫瘍を採取してリンパ球を抽出し、フローサイトメトリーを施行することで、腫瘍免疫を担う細胞群や制御性T細胞(T-reg)やMDSCなど腫瘍免疫を抑制する細胞群の構成を評価する。それらによって、HF10により誘導された抗腫瘍免疫を検討する予定である。
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