Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
皮膚の線維増殖性病変であるケロイドの発生機序及び線維化進展機構は、未だ詳細に解明されていない。最近、組織微小環境の変動が病態の発生や進展に影響することが報告されており、ケロイドにおいても、その病変形成に組織中での線維芽細胞や血管内皮細胞、免疫細胞などの相互作用が重要であると推定されるが、これらの組織微小環境がどのように変化するかは明らかになっていない。本研究では、ケロイド患者の皮膚組織を用いて包括的1細胞遺伝子解析を施行し、同患者由来正常皮膚組織または1細胞解析データバンクなどを利用して線維化進展を担う細胞及び遺伝子候補を同定することを目的し、病態機構の解明と創薬ターゲットの発見を目指す。