Project/Area Number |
22K17236
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57070:Developmental dentistry-related
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
榊原 さや夏 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (90795212)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | REPs / MTA / パルプリバスクラリゼーション / 水酸化カルシウム / 幼若永久歯 / アペキシフィケーション / 歯髄切断法 |
Outline of Research at the Start |
歯が完全に完成していない深い虫歯の永久歯への対応として、神経を全部とる方法と一部感染した神経をとる方法がある。歯の神経には歯を作る細胞もあり、神経を除去していまうと、歯の根自体が薄く割れやすくなることから将来的に、歯が割れて歯を抜くことになってしまう。近年、歯の神経をとった歯において内部に自身の血を満たすことで、様々な細胞が入り込み歯の根の厚みが増す方法が構築された。しかし成功率はまだ安定していない。そこで本研究は、神経を除去した歯において、歯の根の厚みを増すようなセメントを作ることで、さらにその血を使用した処置の成功率をあげるための材料を開発することを目的としている。
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Outline of Annual Research Achievements |
永久歯が完全に完成していない時期の深い虫歯や、外傷による脱臼歯や破折歯の対応として、歯の神経を全部とる方法と一部感染した神経をとる方法とがある。 歯の神経や血管には歯を作る細胞も含まれており、それらを除去してしまうと栄養供給が途絶えてしまうため、その後の歯の成長が見込まれないことや歯の根自体が薄く短いままとなり、割れたり折れたりする原因となることから、将来的にその歯は抜く必要がでてくる。 近年、歯の神経をとった歯の内部(神経や血管があった部分)に自身の血液を満たすことで、様々な細胞が入り込み歯の根の厚みや長さが増す方法が構築された (REPs)。しかし成功率はまだ安定しておらず、そのセメントの効果や血液や細胞成分による効果などが明確にわかっていない。そこで本研究は、神経や血管を除去した歯において、歯の根の厚みや長さを増すセメントを作ることで処置の成功率をあげ、自身の歯を長く残すための材料を開発することを目的としている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
動物実験での安定したデータが出ていない。 長期的なデータを取る上で、修復物の脱離や咬耗による影響等を考慮し、手技の再確認や道具の見直し等必要と思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
動物実験でのデータを重ねる必要がある。 人間の歯より小さな動物の歯を使用しているため、セメントの脱離や過剰な切削、パーフォレーション、麻酔管理などが難しい。咬耗が及ぼすデータへの影響について配慮したり、セメントの効果やREPs成果を正確に判断するためにも、手技によるエラーや差が生じないようにするための練習を行う必要がある。 また同時に、REPsは保険導入されている治療法ではないものの、以前より行われているアペキシフィケーション等より自身の歯を長く残すことができる方法の一つとして注目されているため、MTAによるその臨床的成果を分析していくことも必要と考えられる。
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