Project/Area Number |
22K17245
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57070:Developmental dentistry-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
喜田 壮馬 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (40822515)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 顎変形症 / 軟組織 / 気道 / 外科的矯正治療 / 上顎移動術 / 上下顎移動術 / 呼吸機能 / CFD |
Outline of Research at the Start |
外科的矯正治療に適用される上下顎骨移動術においては、術後の上部気道の狭窄、さらに は睡眠呼吸障害の誘発の可能性が指摘されている。しかし、この狭窄が単なる形態的変化に とどまるのか、あるいは機能的な変調を伴うのか、手術によってどの程度変化するのかは不明である。現在、一般的に行われている術後評価は、複雑な形態の構造評価としては不十分である。計算流体力学を応用した解析が増えつつあるが、上下顎骨移動が通気に与える影響の評価は未だ不十分である。本研究では、『顎変形症における上下顎骨移動術にともなって上部気道が受ける形態的・機能的影響を解明する』ことを目的とし、睡眠呼吸障害回避の指針ともなり得るかを検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
変形性顎関節症や開咬を伴う骨格性上顎前突症の外科的矯正治療では,下顎骨遠位骨片の前方移動に伴い開口筋群が伸展し, 近位骨片には後方へ牽引力 が生じ下顎頭への負荷が増加する可能性がある。下顎頭への負担過重は進行性下顎頭吸収の発症や術後の後戻りに関与すると考えられる。このような症例に対し,Le Fort I型骨切り術(LF1)による上顎上方移動を行い,下顎はautorotationさせて前方移動量を軽減し,下顎の骨切り(両側下顎枝矢状分割術: BSSRO)を可能な場合には回避する術式[Mandibular autorotation concept (MAC) surgery]で下顎・関節頭に対する機械的負荷を最小限に抑えた治療を行っている。 硬組織の変化に関する術後安定性が非常に高いことは既に報告しているが, 下顎の運動に関連の深い咬筋および内側翼突筋の形態変化, 舌骨の位置に関する検討として, 術直前および術後1年のCTを用い, 医用画像分析ソフトを用いて分析を行った。また,機能検査による口腔機能評価を併せた症例報告を行った。 術後, 咬筋および内側翼突筋の形態は変化し, 筋活動は増加, 咬合は安定し咬合圧バランスも均衡であった。従来法と比較しMAC surgeryでは咀嚼筋の移動変化様相が異なる可能性があり, 形態的にも機能的にも有効な術式と考えられる。硬組織のみならず, 軟組織および機能評価について検討することは, 術後の安定性を高めるうえで重要である可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は学会発表を行い、意見交換を行なった。
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Strategy for Future Research Activity |
3次元解析をさらに進め、論文にて詳細な結果の発表を予定している。
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