Project/Area Number |
22K17254
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 57070:Developmental dentistry-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
山内 恵利佳 (友田恵利佳) 九州大学, 歯学研究院, 助教 (80825349)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 放射線治療 / 歯根形成障害 / 幹細胞 / 歯根端歯乳頭幹細胞 / 放射線 |
Outline of Research at the Start |
小児がん治療により歯根の短根化が生じることが知られている。歯根象牙質形成に中心的な働きを担う歯根端歯乳頭幹細胞に対する放射線障害について、本研究では、放射線照射によるにおける歯根端歯乳頭幹細胞の特性変化のメカニズムを分子生物学的に解明することを目的とする。 歯髄幹細胞などの間葉系幹細胞とは異なり、歯根端歯乳頭幹細胞ではCD24という細胞表面抗原が特異的に発現している。放射線照射による歯根端歯乳頭幹細胞におけるCD24を介した機能変化について、①象牙質形成能、②細胞周期に着目した研究を遂行し、放射線障害を受けた歯根端歯乳頭幹細胞が原因で、歯根の短根化が生じる分子メカニズムを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
小児がんの放射線治療による歯根の短根化が生じるメカニズムを歯根象牙質形成に中心的な働きを担う歯根端歯乳頭幹細胞を用いて分子生物学的に解明することを目的としている。歯根端歯乳頭幹細胞にCD24という表面抗体が特異的に発現しており、放射線障害によるCD24を介した機能変化を検討するため、CD24のノックダウン細胞の作製を行った。CD24ノックダウン細胞はshRNAを用いて作製した。1日目、歯根端歯乳頭細胞をネガティブコントロールとCD24shRNA用に培養し、2日目にポリブレン(5μg/mL)、各レンチウィルス液(10μL/dish)となるように調整した培地に交換した。3日目、24時間以内に培地交換を行った。4日目、拡大培養を行った。5日目、ピューロマイシン(10μg/mL)を添加した。8日目に細胞をウエスタンブロット法用、フローサイトメトリー法用、リアルタイムPCR法用に細胞をそれぞれ回収した(一部は凍結保存した)。遺伝子の発現低下を確認するため、RNAを抽出し、cDNAを作製し、リアルタイムPCR法にて解析を行った。遺伝子レベルでは優位に発現低下を認めた。タンパク質発現低下の確認のため、タンパク質抽出を行い、ウエスタンブロット法にて解析を行った。解析サンプルではネガティブコントロールでもCD24shRNAでの細胞でも発現が確認されなかった。サンプル濃度が低かった可能性があるため、再度検討予定である。フローサイトメトリー法でも発現確認を行ったが、今回は発現確認が困難だったため、回収時期を含めて再検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は育休からの復職をしたため、全体を通した研究時間が短かった。 ノックダウン細胞を作製することは本研究において重要な部分と考えられ、作製から始めたが、タンパク質レベルでの発現低下を確認することがなかなか難しく、細胞回収時期などの検討が必要であった。
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Strategy for Future Research Activity |
2024ー2025年度はノックダウン細胞のタンパク質レベルでの発現低下の確認を行う。細胞への放射線照射を行い、細胞周期解析、細胞周期関連シグナル経路解析、象牙質形成能解析を行う予定としている。
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